南極百科事典英語版
「Encyclopedia of the Antarctic」が来た.
先日来,洋書取り扱い店から勧められながらも価格の高さに躊躇していたのだけれど,結局,誘惑に負けて研究費で購入することにしたのである.
ハードカバーの二冊合本はズシリと重い.記事もさることながら,各セクションの後ろにある参考文献リストがためになりそう.残念ながら,カラーじゃないし,図や写真も多くないし,あってもそれほどきれいでもない.とにかく文字ばっかり.最近は「イラスト・写真満載」なんてのを謳い文句にしているのが多いけれど,そういうのとは対照的な「硬派」の事典という印象.だけど,文字ばかりの内容でこの値段というのは高いと思う.
ぱらぱら拾い読みをしていて,Hilary Shibataという日系人っぽい人が,日本の南極探検の項目を執筆されていることに気づいた.これまで寡聞にして知らなかったのだが,どうやらスコット・ポーラー研の南極文献研究家らしい.「Antarctic Bibliography」なんて分野があることも,これで初めて知った.いかにも英国っぽい研究分野だ.
そういえば,わが極地研の図書も結構気合いが入っていて,南極関係の文献収集量や司書さんたちの知識はたいしたものだと思う.ここ数年で学生の頃からお世話になっていた司書さんや図書関係者が退職されたりしたし,最近はあまり極地研の図書を利用しなくなったので,現状がどうなのか定かではないけれど,かつては司書の方でも生き字引のような人がいたことは確かだ.論文や読みものも書けそうな感じだったけど,日本の風土なのか,なかなかそうなっていないところが惜しい気がする.