氷河・氷床 一覧

First blog post from the Imja Lake Expedition team

JAREがなかったら参加するはずだった企画のBlog連載が始まった.ここでも順次紹介していく予定.これからイムジャ湖まで行って,その道中と現場で参加者にプレゼンしてもらいながらGLOFのシンポジウムをやろう,という米国Mountain Instituteの企画.うちのW教授が明日から参加.

まずはイントロダクション.
http://www.mountain.org/blog/2011/08/taking-action/


延長戦

昨日までの研究集会の流れで,臨時のLPS講習会を開催.Cossなんとかというプラグインの導入も.並行して日本の氷河モデルに関する打ち合わせ.実機を触って作業している実務者が集まると,いろいろできて楽しい.バラバラの組織にいるのが難だけど,同じ穴にいないのがかえってよいのかもしれないと思ったり...こういう集まりは重要かも.

今日のつぶやき.

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研究集会二日目,驚きの発表!

今日の題目は,「科研費研究課題「カービング氷河の急激な後退に氷河流動が果たす役割 」ワークショッップ」.朝から興味深いプレゼンの連続.極めつけは最後の最後で,つい2日前にオンラインになったNature Geosceinceの論文のお披露目.まるでこのタイミングをはかってきたかのような演出.

筆頭著者がプロジェクトに助っ人で入った経緯,苦労の末にきれいなデータがとれた好運.いろいろ考えても,まさに「チャンスは準備された心に降り立つ」の一言に尽きる.大拍手.もう一人の連携者もこれに近い実力と成果をお持ちだし...こういう人たちと一緒に仕事が出来るのは,ただただ光栄なことと思うのみ.

今日のつぶやき.

  • 18:04  Sugiyama et al. N Geo. “Ice speed of a calving glacier modulated by small fluctuations in basal water pressure” http://t.co/e3udh0a

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研究集会

研究集会「氷河の流動および変動に関する観測技術の進化」の初日.今日の分は「第 VIII 期南極地域観測一般研究課題「ラングホブデ氷河掘削観測」ワークショッップ」

集会のために来札していた越冬隊長にきいたところ,オケラの件は結局ボツになったらしい.残念.

今日のつぶやき.

  • 09:01  なんとJARE53出発時に演奏を聞けるかも知れないとのこと,広報室長KKBさんいい仕事してます.“@jare47twitt: 昭和基地にオーケストラが行くかも!(@藤田淳平のブログ):http://t.co/uBkOS4T”

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Chestbag Avalancher

今日も吹雪.午前中にセンター試験監督説明会.

imageつぶやきで紹介している「Chestbag Avalancher」.届いてみたらやっぱり大輔氏が持っていたのと同じだった.左写真の内容に,腕時計型気圧高度計とデジカメを加えれば,チェストセットはほぼ完成.

本来は,これにビーコンも入れるという仕様らしいのだけれど,私のように調査用品を入れるとビーコンの場所がなくなる.それでBarryvoxは別に体に装着することにした.ちょうどおへその辺りにくるので,このチェストバッグとは干渉しない.

チームガイド部門ではおそろいのジャケットを作ったらしいのだけれど,研究部門にはこのチェストバッグをおそろいで配布してもいいようにも思う.

無積雪期は装着していると暑いかもしれない.あくまでもジャケットの内側でツールを保温しながらキャリーするアイテムだろう.

今日のつぶやき

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出動

年始早々の出動.5時起きでニセコ五色温泉へ出発.時折ビンビラに吹雪く中,アンヌプリ頂上直下まで登って,遭難者がエントリーしたと思われる地点を確認後,下の方で積雪調査.日没直前に下山.

image

やまちずDIY GPSを実際に使ってみた.バッテリーの減り具合はそれほどでもなく,トラッキング精度もそこそこ.吹雪の中でiPhoneを素手で操作するのが大変.凍傷になりそう.一応,高所効果はいまだ健在で,体力的にはバッチリ.でも,いつまで維持できるか...

今日のつぶやき

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今日も集中

集会3日目.今日もなぜか議論に集中できる.この反動で,たぶん明日から鬱になるにちがいない.

最後の中尾さんの発表は,いったい誰に何を伝えたかったのか,単なる独白なのか,しっかりメッセージを受け取ることができる人がいるのか,私にはよく分からなかった.ただ「出口戦略」を強調されていたことだけは,今所属している教育組織が転換していこうとしている方向とは折り合えることだろう,とは感じた.

1月の「雪氷」に文章が載ると言うことなので,それを熟読してもう一度考えてみようと思う.


内職

集会2日目.調査チームの速報公開のため,プレゼンを聴きながら内職.

遠方からの参加者を3Dの世界にご案内.

懇親会に突入しても内職.


集会

ヒマラヤ・GLOFに関する研究集会.今日から3連チャン.

早朝になんとかプレゼン資料を完成させて臨む.


郷里への返事ーゲテモノ論考にかえて

さるところにしかけられた誤解の罠にすっかりはまってしまった私。

地元郷里で小学校教員をしている愚弟から、普段はほとんど連絡しないのに、早速以下のメールが来た。極地研の懇親会からホテルに戻る道すがら、彼が教える児童にもわかるように、ほろ酔い加減で返事を書いた。一風呂あびてさるところをみたら、返事したのと同じ見解が示されていて一安心。

兄へ
立山の氷河の発見(確認?)ですが、ちょうど1週間ほど前に福井先生の講演を聞いていたのでなるほどそういうことかとなんとなくわかったつもりでいたのですが、ブログにあったゲテモノって、どういうこと?

ゲテモノの意味ですが、立山は、同じ緯度のおなじ標高という条件で比べた場合、本来氷河が存在できない場所にあります。それがゲテモノの意味です。

たとえば、生態学的にペンギンが棲息できないようなところでペンギンが発見されたとしたら、それは、その発見されたペンギンが特殊な適応力を持っている、と考えるか、あるいは、これまで考えられてきた常識を超える何かさえ満たせばペンギンはどこでも生きていける、と考えるか、さもなければ、その場所にペンギンが生きていける何か特殊な条件が整っているのではないか、と考えるかです。

地理学的にみると、ヒマラヤから東に向かって氷河の分布線を伸ばしてくると、日本にかかる手前で線が途切れて、カムチャッカまで飛びます。途切れること自体は気候学的に考えても自然なことで、だからこそ日本に氷河がないことになっていてもだれもが文句を言う人はいませんでした。

ところが、今回の認定によって、世界地図の中の一本の線として立山の周辺に氷河の分布線が引かれることになりました。そうすると、非常にいびつで奇抜な場所に線があることになってしまうのです。でも、福井君が調べて明らかにしたように、氷河学的にはちゃんと氷河の条件を備えていて、ごく普通の氷体なんです。ペンギンでいえば、南極にいるペンギンをそのまま富山に連れてきて生かしておくことができる場所が見つかった、というのとおなじ状況なのです。

そうすると、立山には、他の地域にはない何か特殊な条件があるのではないか、と考えざるを得ません。その条件を明らかにしておかないと、今後もしどこかでペンギンが見つかったとしても、それイコール南極、という方程式を適用できなくなってしまうのです。例外【的】であることは、はたして本当に例外なのか、それとも普遍的にも適用できる秘められた条件があるのか、その見極めが必要になってくる、ということなのです。

特に氷河期の氷河を復元しようとする研究では、氷河学の常識に従ってその復元の妥当性を検討しますが、現場の証拠と理論の示すところとがどうしても合わなくなることもでてきます。その時に、理論が間違っているとするか、現場の証拠の解釈が間違っているとするか、あるいは、例外的な特殊なものにたまたまぶちあたった、とするか、判断しなければなりません。

一つの発見は新たな問題提起の始まりだという典型的な例だともいえるでしょう。


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