舞い戻り
朝の便で昭和基地に舞い戻る.夏作業の残務支援.最終便直前にVLBI観測があるので,結局,47次隊としては一番遅くまで昭和に残ることになった.
残留期間のすみかとなる第2夏宿に荷物を運び入れた後,Aヘリで,ドーム先発隊でS17に残っていた二人の昭和入りを出迎える.48次隊の越冬隊員でドームに飛行機で入っていた中沢隊員も,初めて昭和基地に降り立つ.それなのに,48次の越冬隊員はだれも迎えに来ていなかったので,彼はちょっと寂しそうだった.その分,我々47次残留組で熱烈に歓迎してあげたし,荷物も運んであげたので,昭和基地の最初の印象はそんなに悪くはならなったと思いたい.
私が34次で越冬したときも,夏オペ中はほとんど野外に出っぱなしで,越冬交代式にも出ることができなかった.越冬交代が終わった頃に,一人ぼっちで野外から戻ってAヘリに着いたのだが,そこには越冬隊長が一人で出迎えに来てくれていた.うれしかたなぁ〜.そのときの感動を呼んだ歌.
野外よりひとり着きたるヘリポート 我を迎えし隊長の笑み
夕刻より風が強まり瞬間で30m/sを越える.S17ではCブリ基準を超えBブリに近づいているらしい.もう夏も終わり.管理棟や新居住棟は立派すぎて外の強風はほとんど気にならないけれど,旧居住棟を移設した2夏は,昔ながらに風の音がもろに響く.この雰囲気こそ南極なんだよねぇ.
2夏のサロンで酒を飲みながら「本来なら外出注意令基準の風なんだけど,48次からはなんのアナウンスもないよ,どうしたかな?」なんて,残留組で小姑気分の語り合い.