本命の後継ソフト
私はエクセルが描画するグラフはきらいで,そのままでは使わずかならず別の画像ソフトで整形する工程を入れるようにしている.このやり方が定着したのも,QuickDrawという,システムレベルで実装されているMacOSの描画機能が非常に使いやすかったからに他ならない.逆にPC系の人たちがエクセルだけでそれなりのグラフを作っているのをみると,とても感心してしまったりもする.
QuickDrawの時代はPICT形式を介してこの作業が非常にすんなりできていたのだけれど,OS XのQuartzになってからというもの,他の画像ソフトへベクター画像を移すのにいろんな変換手順が増えて煩わしい思いをするようになった.Mac史上最強のソフトと私なりに評価しているMacDrawも使えなくなったし,これまで作ってきた多くの図を資産として活用できずに困るようにもなった.
最近,ようやくOffice2008を使うようになって,エクセルのグラフの移植性が改善されていることも期待したのだけれど,どうやら余計に悪くなったようだ.エクセル2008のグラフをクリップボードにコピーすると内部的にはPDF形式になるようなのである.それはそれで,ビットマップにありがちな解像度劣化やフォント置換の問題がなくて良いのだけれど,他のソフトにペーストしてパーツごとに編集しようとすると,余計なグルーピングやマスキングがかかっていて,パーツを個別に編集できるようにするまでにかなり手間がかかってしまうのである.
ふとしたことから,QuickDrawとQuartzの架け橋になってくれるようなソフトを発見した.IntaglioというDraw系のソフト.MacDrawのファイルもQuartzで扱えるように変換してちゃんと読みこんでくれるし,エクセル2008のグラフを貼り付けてもすぐにパーツ編集ができる.すばらしい.これでようやく,MacDraw後継ソフトの本命を見つけることができたように思う.起動も素早いし動きも軽快で,私のMacで常時起動しているソフトの一つになることは間違いない.
難点は,QuickDraw時代に作ったファイルの日本語が文字化けしてしまうこと.いわゆる「MacOS Roman」という形式しかサポートしていないらしい.このへんは文字化け修復機能を持ったテキストエディタで直す手間を入れるしかないかな...