あれから一年
一年前の今日は,雪氷災害調査チームが発足して最初の仕事となった事件が起きた日だった.昨年はこの最初の仕事で発した警告が,10日後に起きた第二の事件で生かされなかったという残念なこともあった.発足一周年目に合わせたというわけではないけれど,これから二年目の活動をはじめるにあたって,報道関係への協力依頼という意味も含めて,道庁内で調査チームの記者会見を行う.
引き続いて,『雪崩から身を守るために』と題した講演会が開催され,当事者の体験談が語られた模様.私は所用のため出席できず,残念.
掲載間近の論文について,著作権や別刷り関係の手続き.編集側の手違いで回ってきた案内が不完全で,二度手間になる.カラーの図表に関する高額なチャージの問題で,印刷体とオンライン版のどちらを重視するか悩ましい選択を迫られる.
耐震補強工事にからむ一時待避の議論で,もう研究室に大量の蔵書を置いて仕事する時代じゃないでしょ,なんてことも言われたりして,印刷体の価値がどんどん下がっている気配も感じられるこの頃.論文は,我々が最終的に求められている重要なプロダクトの一つであるにもかかわらず,その存在が一過性のフローの一部に成り下がってしまっているような気がしてきた.
図書館にジャーナルのバックナンバーがずらっと陳列されている様子は,一見して『知のストック』という印象を抱かせるもので,そこから学問と知への畏敬の念も芽生えてくるとも思うのだが,サイバー空間のフローの一部と化した現代の論文たちが,はたしてそのような二次的効果も生み出してくれるかどうかは,はなはだ疑問である,とも思う.