温度差

まだたんこぶが痛いけど,何とか生きている.

作成中の学院の暫定ホームページには,どんな専攻があって,どんなコースが用意されているか,というところまでは記載している.そこから先は各コースの責任でホームページを作る方針になっているわけ.

私が関わることになるコースのサイトへは,暫定学院看板ページからすでにリンクを張った.そして,なんだか制作者の一人としての特権を行使しているような気がして,他のコースへもリンクを張ってあげたいなあ.と思っていた.しかし,リンク先となるコースサイトを開設したという表明がとんと出て来ない.コースページの開設がすぐには無理でも,せめて母体となる現講座へのリンクがあればよいのになあ,と思って,すぐにでもリンクを張れるように準備していたのである.

ところが,「ほかのコースは専攻看板ページからリンクされるべきホームページの原稿を誰も考えてもいないのではないか」とか「コースとしてのサイトができていない場合には下手にリンクすると閲覧者が混乱するだろうから基本はリンクなしでよい」なんて意見が出てきて,「はぁ〜〜〜」と脱力してしまった.

確かに,実務者会談では,専攻の看板ページまでは請け負う,という方針になっていた.その時の私の気持ちとしては,当然その先のコースに関しては各コース担当予定者が主体的に対応してくれるだろう,という期待があった.でも,蓋を開けてみるとそうではなかった.見通しが甘すぎたというか,独りよがりの判断をしていたらしい.

コースの原稿を考えている人がいるほうが不思議,みたいな言い方をされたけど,コースごとに載せる内容なんて,教育方針や提供されるカリキュラムなどいくらでもある.むしろないほうが問題だ.現実問題としても,入試の内容はかなりコースごとの独自性が出るような気配なので,少なくとも入試に関する個々の情報提供に関しては,コースレベルじゃないと不可能だろう.

受験を考えている学生への情報提供という本来の意味や,学生の立場なら何を欲するかってことを考えていないんだよなぁ.これじゃ,宣伝活動したりホームページを作ったりすることは,単なる新組織の押しつけか,自己満足にすぎないんじゃないか?とすら思えてくる.実際に在学生たちに見てもらって,学生の視点から改善点を指摘してもらうぐらいのことはやっても良いんじゃないかと思うんだけど.

そもそも,学院の「理念・目的・体制」には,「学生はガイダンスとカウンセリングを受けて、最適の選択肢を選ぶ。」と堂々と謳われているではないか.入学時点からこれじゃ,ホントにまじめにこの理念を実現する気があるのか,と疑いたくなるんだよね.

宣伝にあまり積極的でないのは,確実に一定以上の志望者を得られる研究室の余裕なのかもしれないが,学院は「お座敷」なんだから,余裕をかましている「桶屋」のほうで足下をすくわれることのないように祈るのみ.

うちなんかは再起をかけて全力投球ぎみなのに...この温度差っていったい...こんなんじゃ,単なる名前の付け替えに終わってしまって,本質的な改革は実現しないと思うぞ.

あまり熱血漢になると行きすぎて浮いちゃうこともあるんで,その辺はバランス感覚で,他と足並みをそろえて協調していく必要はある.温度差が実在していることを実感できたのは,そのためには良かったかも知れない.全体の様子を高所から把握できているひとはどれくらいいるんだろうか?

それにしても,のんびり構えていられるところが羨ましい.