特別講義
元旦に放送大学の特別講義で開講された「パタゴニアの氷河〜近年の変動が語る地球温暖化〜」の録画を見る.
20年にわたる筑波大・安仁屋教授の研究成果のダイジェスト版.事情をよく知っている私にはなかなか良くできていると思える講義だった.
とはいっても,氷河に関する専門的内容の解説ぬきに,気候変動と氷河変動との関係を限られた時間内で語るのは難しいとも思った.特別講義だから,系統的にひとつひとつ説明できるわけでもなく,この講義の聴講生がどこまで理解できたのかはちと疑問なんである.この講義をよりよく理解するための氷河学の講義がさらに必要だな,と思った.
そもそも,パタゴニアの氷河は気候変動への応答に関してはゲテモノの部類に入る.放送大学に「自然地理」がないっていう話も聞くので,おそらく受講生の大半は「氷河」の話を初めて聞くんだろうと思う.そのような受講生を相手にゲテモノの話しをするのは,他の典型的地域との比較で語るならまだしも,結構無理があるんじゃないかなぁ.
安仁屋さんが作成された有名なパタゴニア氷原の衛星モザイク画像が多用されていたが「パタゴニアって真っ赤なんだ」と誤解されないだろうか,なんていらぬ心配をしたりもする.
そもそも,元旦の早朝から放送大学を見ている人がどれだけいるのかも疑問だけど...ということで,パタゴニアは玄人向けの話題ですな.
そろそろパタゴニアに行っていた連中が帰国するころだなぁ.うまくいったかしら.