博士課程タダ

授業料2年タダ/北大というAsahi.comの記事.

対象者は,なんと今年度工学部入学の博士課程院生全員.太っ腹.

授業料はいったん納めてもらうが,研究補助員として採用して,相当額を報酬の形で支給する

というカラクリらしい.

財源には、企業や自治体からの受託研究費や奨学寄付金など、研究科の外部資金約10億円から5%を充てる。各研究室への配分額を少しずつ削って捻出(ねんしゅつ)する

というのが気にかかる.外部資金が10億とか,その5%で博士課程の学費をちゃらにできちゃう,とか,同じ北大なのに私の住んでいる世界とは別世界.

うちや理学部の21世紀COEで雇われている研究員やRAたちは,わずかな報酬を得ているばかりに,そのオブリゲーションにひーひー言っている.私がみるに,自由に研究を展開する雰囲気とはとても言えない.研究者として食って行くには,そういうプレッシャーに耐える力も必要だけれども,PDやDCのうちからそんな環境に晒してしまうのはなんともかわいそう.

工学部のシステムに同様のオブリゲーションが課されるのかどうかは定かではないが,報酬の形で支給するということは,少なくとも就業規則とか税法上の問題をクリアしなけりゃならんのではないか,と思ってみたりするんだけど...いっそのこと完全に免除にしちゃえばいいのに...

とにもかくにも,研究室で集中すれば二年でD論を完成させられるような分野がうらやましい.短期で終わるのなら,その間に借金したって,たいした額にはならんだろう.むしろ問題なのは,4ー5年もかけなければ一定の成果が出ないような分野の院生のほうだよ.そういうところにこそ,数年分でもいいから学費を免除するシステムが必要だと思う.