衝撃の写真

午前中は定例の全体会議.午後から隊長と一緒に,向岩方面へ海氷状態の偵察に出かける.気水圏Y隊員も同行して,ついでに積雪と海氷のサンプリングも行う.

image海氷が流れてからずっと,気水圏W隊員が定点写真を撮って記録を続けてくれていて,隊共有のサーバーに写真を入れてくれる.これらの記録は私の方でWikiのえさにもしているのだけれど,夜に今日の分を整理していたら,彼が今日の我々の行動も撮影してくれていたことが分かった.右はその共有サーバーから我々が写っている写真を取ってきたものである(Wさん勝手に使ってすみません).

この写真をみて改めて驚いたのは,向岩ならびに大陸氷床が巨大なこと.空も海氷も氷床も,みな同じ青色なので区別が付きにくいけれど,写真の上辺が撮影位置から見た大陸氷床のほぼスカイラインになる.海氷上にぽつんと写っているのが我々とスノーモービルだから,いかに氷床が大きいかがわかるだろう.

日頃から食堂の窓から氷床や向岩を眺めているけれども,こんなスケールで毎日見ているのだとは思わなかった.実際に海氷の上から向岩に近づいても,このスケールは実感できない.望遠写真のなせる技かもしれないけれど,私にとっては,生涯に何度あるか,と思うほどの衝撃的な写真.

imageちなみに,上の写真が撮影された頃に実際に海氷上にいた私が撮った写真がこれ.越年した海氷が割れてブロックになっている.ブロックの隙間は,割れたあとに再結氷した部分で,サンプリングしたらしょっぱいことが分かった.

この撮影ポイントから先の大陸方面へは全て再結氷した海氷になっていて(上の写真の人の頭よりちょっと上のなめらかな薄青っぽい部分),厚さはまだ30cm以下.さらに先の大陸との接線部(氷の崖の真下)はまだ水面が開いている模様.