解決
良く晴れて寒い.
昼食後,恒例の海氷GPSの回収.その後,L/Sバンド衛星受信アンテナの方位角の調整.電子機器の安定動作のために暖房していない受信棟の室温は5度で,仕事をしてるのがつらいほど寒い.昔は発熱する電子機器が多かったのでその熱だけで十分に暖かかったのに,近年の電子機器の小型化・省電力化に加えて,衛星受信内容も減っていて,暖房しない仕様になっているのが裏目にでている.
これらの機器を総合的に監視しているワークステーションの調子が悪く,力業でとりあえず使えるようにはしていたのだけれど,今日その根本原因を突き止めた.前次隊が帰り際に切り替えを実施したDNSが原因だった.越冬交代後もしばらくは切り替え前のDNSが並行して生きていたので発現するのが遅れ,今頃になって症状が出たのであった.しかも,ワークステーションのOSもDNSが引けないくらいでポシャってしまうようなお粗末さだったことがこれに拍車をかけた.
DNSはLAN担当の範疇だし,衛星受信機器のお守りは多目的アンテナ担当の仕事.それに私のようなマルチに仕事をする隊員が関わっているから,少人数の越冬隊といっても,仕事の領域は高度に専門化されている.しかし,全体が見渡せる範囲にあるし,お互いにそれぞれの仕事に首を突っ込むことが普通の越冬隊では,横のつながりが分断されることはそんなにない.
これがもしきっちり縦割りで仕事を分担している世界だったとしたら,たぶん原因究明には相当時間を食っただろう.ワークステーション自体もう古いので,あっさり「故障」ということで放棄されていたかもしれない.
越冬観測では,あちこに首を突っ込んでいろんな仕事やその経過を把握しておくことも重要だということを実感.
今夜はさらに冷え込んで,只今マイナス22度.