最初のお客さん

imageここ数日の急激な融雪により,地震計室が水没.次の夏オペでは,2台目の水素メーザーという大物の搬入が計画されているので,今の内から搬入経路を確保しておかなければならない.ということでポンプを設置して排水作業.融水の流入量と排水量の関係で,しばらくは完全排水は無理そう.

午後,海氷GPSの様子を見に行ったら海氷がゆるんでヤバイ状態になっていたので,急遽引き上げることにした.だれもいない潮汐小屋の横で,しばし夏の静寂の中にたたずみ,越冬終盤の感傷に浸る.

image夕食後,越冬明け初のお客さんが飛来.ノボからプログレスへ向かうバスラー機が,途中給油のためにS17へ立ち寄ったのだ.これもDROMLANの枠組みの中で燃料を融通し合う協定に基づくもの.昭和基地には着陸できる滑走路がないし,目的の燃料はS17にあるので,昭和基地上空を旋回しただけで,すぐに無人のS17へ向かっていった.

まるで塀の中の囚人のように,久しぶりに「外界の香り」を嗅いだ気がして,お役ご免となる日が近いことを実感する.

しばらく忘れ去られていたドーム隊情報.48次とその受け入れ隊がドーム基地に到着し,先発隊とともに全員そろったとのこと.これから岩盤に向けて本格的な掘削作業がはじまる模様.

朝日新聞の文化欄に『反「水からの伝言」に檄』という記事.雪氷学分野に関わる知人のBlog関係でもしばしば話題になる疑似科学の問題.

科学的方法とはただ単に有益な知識を与えてくれる技術であるというより,そうした社会的作法である

との記述に,あらてためて,自らの教育・アウトリーチ活動への指針を得た.