上陸点

JARE47のホームページを構築して,RSSフィード機能をつけたことは前にも書いたが,あちこちのBlogを巡回しなくても最新のヘッドラインをまとめて読むことができて便利.今回も昭和基地から耳寄りの情報が届いた.第一次隊が上陸式を行ったと言われている場所を突き止めたというもの.

「突き止めた」というので不思議に思われる方も多いかと思うが,一次隊が最初に基地の候補地に選んだ場所は,現在の昭和基地主要部がある東オングル島北岸ではなく,東オングル島と瀬戸をはさんだ南側にある西オングル島のどこかであった.それを記念して西オングル島には「昭和平」という地名のついた隆起海岸があるのだが,当時の写真とみくらべても,「昭和平」はどうも様子が異なる.それじゃいったい,本当に上陸式を行った場所がどこなのか,という疑問が残されてきたのである.

古株の隊員に聞けばわかることなのかもしれないが,昨年と今年は観測隊50周年ということもあって,この記念すべき上陸式地点を自分たちの手で明らかにして記念の写真を撮りたいと思いながら越冬してきた.昭和平よりも海峡(東)よりのどこかだろうという見当はつけていたのだけれど,結局越冬中にはめぼしい地点を見つけることができず断念していたという経緯がある.

現在越冬中の48次隊が,ようやくその地点を明らかにしてくれた.だいたい我々が考えていた場所と同じ.今回の再発見の手がかりになったのは,プロジェクトXで放映された当時の記録フィルムの映像だったとか.我々は,写真に映っている特徴的な岩を手がかりに探そうとしていたのだけれど,それにこだわりすぎていたのが敗因かもしれない.

内心では地理屋の意地にかけてでも,と思っていたところもあり,やられた!,と思う所もあるが,とにかく懸案の問題がはっきりして良かったと思う.