著作

image研究院の定例教授会.終了後にHUSCAPの利用促進説明会.存在は承知していたものの,それほど真剣に考えたことのなかった学術文献閲覧システムだ.多数の文献を登録してくれた人にこのイメージマスコットを進呈すれば登録数の向上につながるんじゃないか,という意見も出たり...

どうやら,HUSCAPには,学術誌出版社が作成しているPDF論文は登録できないものの,そのもととなった著者自身が書いた最終稿のナマ原稿ならばOKということらしい.電子化されていないジャーナルに載った論文を登録するには使えるかもしれないと思った.また,支部機関誌などもここに登録したほうが容易に検索に引っかかってくれるのじゃないかと思ったりもする.

著作といえば,昭和基地越冬中に依頼が来て,海氷上を走り回っている最中に構想を練って書き上げた原稿が載った本が出版されたようで,現物が送られてきた.私は,全部で80章からなるうちのわずか1章分を担当しただけ.この本に提供したナマ原稿もHUSCAPに登録できるんだろうか?

夕刻の研究院アワーで, 創成科学共同研究機構(六花亭が借景としていた牧歌的風景の中に突然出現して,雰囲気を台無しにしてしまったあの建物にある機構)の高橋教授の話を聞く.前研究科長が精力的に話題提供者を引っ張ってきているグローバルCOE申請がらみのブレーンストーミングシリーズの一環.『研究に携わる者に必要な事務能力の開発』というタイトルに惹かれて行ってみたけど,自分にとってはあまり参考にならず.

「事務能力の開発」とは,この話では結局「プロジェクトコーディネーターの育成」という趣旨だった.プロジェクトコーディネーターの育成では,「組織力」「企画力」「推進力」「解析力」「国際性」のペンタグラムで成長度というか能力開発度というか,そういうものを評価する,ということで,私的にはついつい南極観測のこととオーバーラップさせてしまったのだけれど,今回の話を聞く限り,創成機構は,どうも実験・開発系に偏っていて,北大が得意とするもう一つの面「フィールドワーク」的研究に適用するには,別の発想ができる「お外指向」の指導者が必要なんじゃないかと思ったりした.古いたとえで言えば西堀栄三郎的な人.

それに,今回の話を聞かせるべき対象層が,これからテニュアトラックを目指す階層なのか,院生なのか,はたまた私みたいなうだつの上がらない助教なのか,それとも部局組織の上に立つような役職に就いている人なのか,いまひとつはっきりしなかったように思う.

このトークが終わらないうちに抜け出して,理学研究科の21世紀COEプログラム「新・自然史科学創成」の最終年度をかざる国際シンポジウム開催記念の一環であるサイエンスカフェ「地球と生命が織りなす自然史」を聴きに,紀伊国屋へ出かける.