CoSTEP発表会

CoSTEPの「作品発表とシンポジウム」にお誘いをうけていたので聴きに行く.CoSTEP開講3年目ということで,発表会も3回目になるが,私は前の2回は越冬中だったため今回がはじめての機会となった.型破りな発表会に圧倒されつつも,コメンテーターの古田ゆかりさんがあとで感想で述べていたように,なにか居心地のよい雰囲気を感じてしまう.作品発表では私のネタが何度か使われたりして赤面する場面も...

発表の中で扱われていた,メディアの利用・編集者との闘い・災害に関する住民教育・エコツアー・環境教育,等々の内容は,どれをとっても自分が普段関係している仕事に直結するものばかり.このBlogの話題として取り上げているテーマも,最新の関連分野の進展の紹介だったり,科学関係本の書評だったり,体制批判だったりするのだけれど,思えば,日常的にそういうことをやってきているんだなぁ,とあらためて自覚させられた.

コメンテーターの諸氏から「芳しくなかった中間評価については評価軸が違うので気にすることはない,むしろ実質的にはCoSTEPはトップをいっている」と異口同音にコメントがあったのは私も同感するところ.

今回初めて,CoSTEPの活動に関わった研究者を対象に事後アンケートを実施したということで,その結果が会場で配布されていた.「双方向」の一翼として研究者もまたこの活動を通じて変わることを期待されているのである.

配布されたアンケート結果には回答者の名前は伏せてあるのだが,私の回答はヒントが多すぎて簡単に特定されてしまう内容でちょっと冷や汗が出た.実はその中に,中間評価は正当に評価されていないんじゃないの,というようなことを書いていたのだけれど,コメンテーターの意見を聞いて的外れではなかったとことを確認できて,ちょっと安堵している.

それから,討論の中で出ていた,CoSTEPの基盤となっている「科学技術振興調整費」について.うちでもこれに応募して何かを立ち上げようとしているけれど,この競争資金の実質は「呼び水」としてのスタートアップ資金であり,支給期間後の持続性については保証されていない,というところが気になった.やっぱりこういう資金を渡り歩きながら大学院教育を維持していこうという発想自体が基本姿勢として間違っているということなのだろう.振興調整費でたちあげる新しい教育プログラムを,資金が切れた後にどう維持していくか,という面を当初から真剣に責任をもって考えていく必要がある.これはCoSTEPにもいえることではあるけれど,それ以上に環境科学院担当教員として身につまされる話だった.

ともあれ,3期生のみなさん,修了おめでとうございました.CoSTEPの長期的な評価は,今後の皆さんの活躍にかかっていると思います.今後のご活躍を期待しています.