プロジェクトScience-X

今日は「キャンパス・クリーン・デー」.

全学一斉に外回りを清掃する日だそうな.冬の間中雪に埋もれていたゴミが出てきて汚れの目立つ季節だから,確かにこの企画は良いかもしれない.でも,いつからこんなのができたんだろう?法人化した影響かな?事前に教授会を通じてまで参加を促すなぞ,たいした気合いの入れ様である.我が講座は,10日も前から出欠を取るまでして協力したつもりだけど,いかんせん,同時刻にゼミがあって,私は結局参加できず.参加されたみなさんお疲れ様でした.

夕刻,水俣・北大連続講座の7回目.田中俊逸地球環境教授の「水俣病と化学」.

プロジェクトScience-X」という構想も出たことだし,連続講座は,その趣旨ではすでに先を行っていると思う.実際のところ,連続講座を聴講している市民の皆さんの意識は相当に高い.講師もタジタジになる質問もよく出る.こういう機会は,研究者側にとってもよいトレーニングになるような気がする.

若者の理系離れとか,子供や市民に...というけれど,学費を払ってまで大学に来ている学生・院生の立場ってのは,どうなるんだろうねえ.少なくとも大学の研究者は,研究室に閉じこもっているわけではなく,日頃から若者である学生に講義をしているわけだし,一定の責務は果たしていると思うんだけど.学生というのは卒業したら社会に出て行くんだし,卒業したてならば,生きの良い研究最前線のことも体感しているはず.果ては子供の親にもなろうというもの.

結局,彼らが社会に出たときに,研究者のことを伝えられない,というか,研究の魅力を学びきらないままに卒業してしまう,というか,そこに問題の根元があるような気がする.それは,ひとえに学生だけのせいではなく教員側にも問題がある.そういう教員がそのままの状態で社会に対して何かをしても,どうなるもんでもあるまい.毎日接している学生が卒業した後に,大学で学んだことの面白さを周囲に吹聴してもらえるようになれば理想的.そういう気にさせるだけの魅力を十分に伝えたり学び取ったりできるかどうか,というところから出発しなきゃはじまらない,と自省を込めて思う.