気候変動に関する研究集会
極地研で『第四紀後期の1000年スケールの気候変動の発源 地と伝搬機構についての最近の研究ー特に南極・南大洋周辺地域の役割と位置 づけー』の研究集会.
研究集会というよりは勉強会に近い.ミレニアムスケールの気候変動復元に関する最近の研究のレビュー.普段は院生にでもやらせたい文献紹介が中心だが,うちではこれを専門とする院生がいないので,なかなかできない内容.しかも,日本の第一線の研究者がじきじきにレビューしてくれるので,内容も濃いし完成度も高く,忙しさにかまけてさぼっていた文献読みの穴を埋めてもらって非常に勉強になった.
ここで紹介されるような論文の著者は,どこまで自分でデータを出しているのか,と疑問に思う.ハイレゾ分析の分野は,欧米では分業化が進んでいて,いわゆる研究者は出てきたデータの解釈に専念できると聞いている.それだけに,コアの解析もスピーディーだし解析技術の改良も効率的.
そのような欧米とは正反対に,研究者自らが解析もして解釈もして論文も書いている日本はコアの処理効率が悪い.そのような欧米とは研究風土も組織もまったく違う日本で,研究者本来の仕事を欧米風にできる人はというと....実際のデータの生産者から結果をもらい,秀でた語学力と論文執筆能力でさらっと国際誌に発表...日本の事情を知らない欧米の研究者はそれが普通だと思っているから,どんどん情報を発信してくれる人に対しては評価も高くなるし...
でも,日本でそれをやったらトモダチを失う.それでも平気な人でないとできない技だよね.