南極教室

今年のはじめ頃だったか,極地研から,南極観測隊のOB有志がつくるボランティア団体「南極教室」というのを作りたいので協力してほしい,との案内がきた.学校などに会員を派遣して,南極観測をPRするのが狙いの組織だ.私自身,小さい頃に観測隊員の話を聞いたのがきっかけでこの道を目指した,という経緯もあり,何かお役に立てれば,と思い,協力を申し出た.そのような有志は全国で160名いるという.

最近になって,さるご老人から「北海道在住の申し出者が一度集まって,何ができるか話しあってみませんか?」という連絡が来た.それで聞く所によると,北海道ではわずか5人しか手を挙げていないとのこと.さらに詳細を聞いてみれば,私以外の方々は,すでにリタイヤされているかそれに近い人たちだという.

北大をながめれば,南極経験者など腐るほどいるだろうに…この少なさはホント驚き…南極関係者って,意外に冷めているんだなあ,と思った.

といういわけで,バリバリ現役の私としては,これからなにかと回ってきそうな気配.でも,南極を研究していて,南極観測のことを人一倍気にかけている自負があって,しかも南極に行きたいと常々思っているのに,それでも行かせてもらえない,というジレンマも抱えているんだよねえ.パッションだけでは世の中渡っていけないこともだんだん分かってきた.こんなことを小中学生に話す訳にもいかず,かといって無責任に夢ばかりを焚き付けるのも気が引ける.

北大の南極関係者のみなさん,今からでも遅くないから,「南極教室」に手を挙げるべし.