入試二日目

院の入試面接.

極地研より段ボール到着.早速組み立て.前回の経験と現状の多忙さを鑑みて,持って行くものを思いついたときにポイポイ放り込める体制にする.これで出発までに徐々に持参品をそろえていく予定.

前回の越冬中に最もよく見た夢.それは,忘れ物や,基地にあったらいいなぁと思っていたものを一時帰国して買い出ししてくる,という非常に目覚めの良くない夢.実際にはそういうことは不可能なのでむなしさだけが募る夢なのである.ミッドウィンターをすぎたあたりから頻繁に見るようになった.

不思議と,誰かに会いたくて帰国するとか,ホームシックで帰国する,などというシチュエーションではなく,あくまでも昭和基地で越冬生活するために,そこでの生活や研究をもっと良くするために,一時帰国して物を調達してくる,という状況設定なんである.

帰国直後に頻繁に見た夢.それは,昭和基地でやり残した仕事を完遂するために一時的に南極に出かける夢.ホントはそんなに簡単に行ける訳ではないんだけれど,なぜか特別便という飛行機が飛んで,それに頼み込んで乗せてもらって,越冬生活まっただ中の昭和基地に単身で降り立つ,という夢.何度かそういう夢を見ているうちに,ホントに複数回南極に行っていた,という錯覚に陥ってしまった時期もある.

夢のバリエーションとしては,特別便でたどり着いた昭和基地の対岸に,電車も空港もある文明都市が広がっていて,昭和基地の越冬者は誰もそれに気づいていない,というブラックな夢.一時的に昭和基地にたどり着いた私は,海峡を隔ててそびえる近代都市に渡って電車で日本に帰国するのである.

まあ,そんなこんなの夢が意味することは,いくら時代が進んでも,南極は一度行ったらそれっきり,泣いても笑っても,持ち込んだ荷物がすべて,ということなんである.最近は,インターネットも通じて,情報のやりとりは非常に便利になったようだが,夢を見てうさばらしするハメになる前に万全を期しておくことはかわらず重要なことだと思う.

「夢」をみているつもりで,段ボール箱に持参品を詰め込んでいく日常を,あとしばらくの間,積み重ねていこうと思う.