異種格闘技戦

午前中の次期4カ年計画にからむセルロンダーネ研究についての打ち合わせに引き続き,午後,氷床の盛衰の検出に関する下記の研究集会.なんで午前中だけで帰っちゃうのか理解不能.午後の異分野格闘技戦こそ進んで臨むべきだと思うのに...異種の重要な分野である「雪氷学」が集会のタイトルから抜けていたので亀田さんの指摘通り訂正.

深夜まで飲み会は続く...

「いま南極の氷は減っているのか、増えているのか?:南極氷床変動の検出における第四紀地形地質学と地球物理学・測地学・(雪氷学)の共通課題に関する研究集会」 (プロジェクト研究P6)

日時:11月15日(火)13時00分〜18時30分
場所:国立極地研究所6階講堂

背景と目的:
大気中温室効果ガスの増加による地球温暖化によって、極域の氷床が融解し、海水面の上昇が懸念されている。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書によると、過去100年間の世界の平均海面の変化の要因の1つには、グリーンランド氷床と南極氷床の寄与も含まれているが、具体的な観測に基づく最近の南極氷床変動(質量収支変化)の証拠はまだほとんど得られていない。

最近の南極氷床変動(質量収支変化)の検出方法としては、これまで行われてきた直接的な氷河学的観測とともに、氷床コア解析、融解水の流入による海洋物理学的方法や氷床の変動に伴う地殻の隆起・質量変化に基づく測地学的方法など新しい方法が提案、実行されつつある。しかし、一方で、第四紀後期の数万年スケールの大規模な氷床後退の影響と最近の氷床変動(質量収支変化)の結果を分離しない限り、最近の外的環境変化に応答して南極の氷が減っているのか増えているのかを正確に評価することはできない。第四紀後期の南極氷床の拡大と縮小の過程は、陸上の氷河地形地質と隆起海岸地形の解析や海氷下の海底堆積物コアによる連続的な氷床縁の環境変化の解明によって明らかにされつつある。

このような最近の研究状況を背景として、以下の3点を本研究集会の目的とする。

(1)最近の南極氷床は減っている(融解している)のか?増えているのか?という問題は、これまでの観測によってどこまで明らかになっているのか?あるいは、わかっていないのか?を知ること
(2)最近の南極氷床変動(質量収支変化)を検出する方法にはどのようなものがあるのか?将来の展望はどうなのか?を知ること
(3)第四紀後期の氷床変動と最近の氷床変動(質量収支変化)を分離する方法はあるのか?問題解明のための第四紀地形地質学と地球物理学・測地学の共通課題とは何か?を知ること

ープログラムー

1300-1310
三浦英樹(極地研):趣旨説明

1310-1355
亀田貴雄(北見工大・工):「南極氷床の堆積速度、流動速度の観測に基づく氷床質量収支の解明と問題点・課題」(講演30分、質疑15分)

1355-1440
青木 茂(北大・低温研):「海洋物理学から見た南極氷床融解の検出の可能性と今後の展開」(講演30分、質疑15分)

1440-1450
休憩

1450-1535
土井浩一郎(極地研):「昭和基地の測地学的観測に基づく氷床融解の検出と今後の展開」(講演30分、質疑15分)

1535-1620
大園真子(名古屋大・理):「GPS観測に基づく南極および昭和基地周辺の地殻変動」(講演30分、質疑15分)

1620-1630
休憩

1630-1715
山本圭香(京大・理)・福田洋一(京大・理):「衛星重力に基づく氷床融解の検出と今後の展開」(講演30分、質疑15分)

1715-1800
奥野淳一(東大・地震研)・前杢英明(広島大・教育)・三浦英樹(極地研):「Near-fieldの第四紀地形地質学的データに基づく南極氷床モデルと現在の測地学データの解釈」(講演30分)

1800-1830
総合討論

1830-1930
懇親会