気象計

25m/s超の強風の一日.夕刻から外出注意令.夕食時に2-3月生まれの誕生会兼雛祭りパーティ.お祝いされる方がコスプレで登場.眉までそった弟分が本当にこわい.この手のパーティの写真は公開するのは難しい部類に入る.

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今日のようにブリザードになっても,管理棟を中心とする居住区はびくともしない.窓から眺めれば確かに外は猛吹雪なんだけれど,そんなことはほとんど感じられないほど中は平穏.それだけに,壁一枚隔てた内と外とのコントラストは大きく,我々住人にとっては,この居住区に入り浸りになると感覚が麻痺してきそうな気配すらある.

幸いというかなんというか,食堂の真ん中には,風速,外気温,室内気温・湿度・気圧をモニターできる記録計が置いてあって,日常的に観測値を見ることができる.こうした測器の一部には,前に越冬したときに旧食堂から管理棟へ移したなつかしい物も残っている.これらのおかげで,視覚的にではあるけれども,外の状況を知ることができるのである.ともすれば快適な居住空間の中で,外の自然の厳しさを忘れがちになりそうな住人の緊張感を維持するのに大変役立っているといっても良い.

このような重要な役割を果たしているにもかかわらず,これらの測器の世話役はちゃんと決まっているわけではない.むしろその存在が宙に浮いてしまっている状態.仕方がないので,時々インクや記録紙を交換する役を買ってでている.

特に,室内温度・湿度・気圧を同時に一枚の記録紙に書き込んでいるメテオログラフはゼンマイ駆動で,用紙の交換やネジ巻きを頻繁に行う必要がある.今日も,パーティの後に見てみたら,記録紙が一周していたので交換した.

今回交換したメテオログラフの記録紙には,ちょっと役に立った変化も記録されていた.数日前になんだか食堂が寒いという日があり,結局循環系に発生していたトラブルが原因だったことが判明した.気温がある程度低下して人が寒いと感じ始めるまでにはタイムラグがあるので,どの時点から気温低下が始まっていたのかを感覚的に遡ってみるのは難しい.でも,測器はしっかり低下開始時刻を記録していた.実際には,寒いと感じ始めた時刻よりも6時間も前に低下が始まっていたのである.

まあそんなこんなで,外や内部の状態に気を配るきっかけを与えてくれているこれらの測器は,昭和基地が快適になったからこそ,いっそうしっかりとメンテしていく必要があると思うこのごろ.