校正
端午の節句ということで,食堂に兜飾りが登場.鯉のぼりも一応上がったようだけれど,風が強くてワイヤーなんかにまとわりついてしまうので,早々に一度下ろされてしまったみたい.それで,シャッターチャンスを逃してしまった.明朝に期待.
今日は一日物書き.
越冬隊には一応「内規」というのがあって,昭和基地の運営指針を規定している.さらにその下には,別に定める指針やマニュアルもある.逆にその上(というのかどうか)には,極地研が作成・配布しているマニュアルや必携書があって,いろいろと隊員が把握しておかなければならない取り決めが多い.これも,厳しい環境の中で安全と実効性を確保するためには仕方のないこと.
越冬内規とそれに付随する指針は,隊ごとに作成するので,内容が統一されているわけではない.これは,基地設備の変化や観測態勢の違いを適宜反映させる意味でも有効なことである.しかも,内規は,実際に越冬生活をしながら,現実に即した物へと改訂されるので,同じ隊であっても様々なバージョンが存在することになる.
ここ数日かかりきりになっているのが,野外主任として編集責任を持たされている「レスキュー指針」と「野外行動指針」および「野外行動マニュアル」の改訂案の作成.ほとんどはこれまでの隊の受け売りで作成しているのだが,それでも,今回の隊に即して改訂すべき点は多い.今日もほぼ一日かけて内容を吟味する.
すでに越冬が始まって4ヶ月目に突入しているのだけれど,越冬全体から見ればようやく助走を終えたようなもの.極夜が明ければ野外活動は本格化し,内陸旅行も始まるので,昭和基地の人員も少なくなりがちになる.そういう状況に備えて,しかも,現在の越冬隊の実情や隊員の力量が分かってきた段階で指針を見直しているというわけ.
これまで,普段の物書きにはシンプルなエディタを使うことが多かったが,改訂案を他の主要メンバーに逐次チェックしてもらうことも想定して,Wiki上で編集することにした.Wikiのもつセクション機能は,指針のような系統性を求められる文章をまとめるには非常に適していることにあらためて気づかされた.
定義・繰り返しの回避・カテゴリー分け・他の指針との整合性のチェックなど,なんだか計算プログラムを書いているような感じ.でも,実際にこれを走らせるのは計算機でもなんでもない生身の人間.どこまで読みこなしてくれるやら.,.
いや,なんとも疲れた.