DROMLAN

10月中旬以来,出入りはあったものの,ほぼ半月を過ごした雪鳥小屋を撤収して,お昼過ぎに昭和基地に帰投.ラングホブデ沖での掘削はまだ残っているので,機材だけ次の場所に移動させておく.

留守中にL/Sバンド衛星受信用のワークステーションが落ちたことを無線連絡で知らされていて,出先ではヒヤヒヤしたが,国内からの対応でなんとか復旧していたようで一安心.

7日からVLBI観測があるため,休む間もなく準備を始める.まずは先月末にできなかった水素メーザーのチェック.他にも溜まった仕事がいろいろ.海氷GPS用のバッテリーを受電し,メールや国内からの仕事を片付け,10月の月例報告を仕上げる.11月も忙しい.

夕食後にS17組が帰投.これで大陸方面の準備オペレーションも終了した.あとは夏隊と航空隊を待つのみ.実はS17は11カ国からなる国際共同事業「The Dronning Maud Land Air Network(DROMLAN):ドロンニングモードランド航空網計画」の中で航空拠点の一つとして位置づけられつつある.ドーム隊はすでにその機構を利用して航空機で現地入りしているわけだが,JARE47と48は特に,S17が拠点としてうまく使えるかどうかのテストケースになる様相である.

今次でのS17組の仕事ぶりをみていると,どうも本職以外の使いっ走りをさせられているような感じがしてかわいそうな気がする.それも非常にきつい仕事を...JAREは越冬航空機の所有をなくしてしまったけれど,S17組の様子を傍目で見ている限りでは,今後はこれまでの航空担当隊員に代わってDROMLAN対応を専門とする「航空拠点担当隊員」を設けたほうがよいように思ってしまう.もしそうなれば,語学と社交性と航空事情に詳しい人が必要だと思うが,なかなか難しい役割になることは間違いない.