底面氷ースカルブスネス編2

image早朝にきざはし小屋をあとにして,スカルブスネスの南の底面氷採取地点へ向かう.

まず氷のそばにとりつくまでが大変.ゆるんだ海氷は,岸辺で乱氷になっていて,さらに水も浸みだしている.海氷の表面は日射でとけてつるつる滑る.おまけにとけ方が一様でなく,スプーンでえぐったようなデコボコができている.よちよち歩きでなんとか陸上にはい上がる感じ.

ようやく上陸しても,そこからサンプリングポイントまでは登り.発電機,チェーンソー,脚立などをかついでようやく到達.

現場に着いたら,チェーンソーを使って,底面氷の一番下から順番に柱状に切り出す.砂礫混じりの氷なのですぐに歯がやられてしまう.50cm長ぐらいづつ氷を切り出して,それを海岸まで運んで段ボール箱に詰める.結構な重労働.

午後3時ごろまでかけて4-5mを切り出したところでチェーンソーのブレードが焼き付いてしまった.これ以上どうしようもないので,ここまで,ということにして作業は終了.

採取した氷が融けないうちに冷凍庫に入れてしまおうと,急いで昭和基地に引き返す.ゆるんだ海氷に気をつかいながら雪上車を走らせて,夜の9時頃に基地に帰投.

これで,雪上車を使った我々の宿泊旅行は全て終了した.あとは夏オペのヘリでの移動調査を残すのみ.それにしても,越冬中はずいぶんよく走った.たぶん総走行距離は2000km以上になると思う.