一事が万事
今月2回目の当直.当直の仕事の一つに風呂掃除があるが,掃除をしていて,前よりも汚れが顕著になってきたように感じた.特に,日焼けでむけた皮膚と,長髪の抜け毛が多い.風呂場の汚れ方にも,越冬終盤の夏の訪れを感じるこの頃.
この浴室,排水口が床の一番高いところにある.一般家屋なら信じられないような超重大欠陥だ.この欠陥が祟って,清掃のためにまいた水をはけさせるのに膨大な手間をかけなければならないという負担が,毎日の当直業務に発生する.しまいには,水切りで集めた水を排水孔にうまく寄せ入れられるように,写真にあるような小道具まで自作して対処するようになっている.それにもかかわらず,根本的な欠陥部分は20年間放置されたままだ.この20年間,風呂掃除は毎日繰り返されてきた.当直が苦労した時間は,どれだけの無駄を生み出してきたか計り知れない.
風呂の簀の子も問題児.いちいち両面をゴシゴシやらなきゃいけないし,半日ほど乾燥させるために廊下まで運び出す必要がある.そういう運搬が必要な割には,これがまたヒジョーに重い.なぜそこまでして木製の簀の子にこだわるのか,いまだによく理解できないことの一つである.
昭和基地の生活は,一事が万事この調子.工夫と努力で乗り切っている,というと聞こえはいいが,根本的解決は後回し,惰性とその場しのぎの積み重ね,というのが実態なんである.