氷状偵察・どっち向き?

しらせの接岸ポイントを検討するため,越冬隊長と一緒にスノモで海氷上に出る.

スノモでももぐってしまうほど海氷上の積雪はザクザク.冬期の海氷とは全然違う.昨年の停泊ポイントまで行ってみると,5月に海氷が流された時に流動した氷山が進入ルート上に立ちはだかっていることが判明.これをうまくかわせれば,北に頭を向けた状態でほぼ同じ位置に停泊できそう.

夕食は48次隊歓迎のバーベキューパーティ.

しらせはかつて,西向き,つまり向い岩におしりを向けて昭和基地主要部に頭を向けた状態で停泊していたこともあったようだ.極地研究所のホームページのバナーにランダムに表示される写真の中に,夕日に染まった海氷上にしらせが停泊しているところを撮影した航空写真がある(ホームページを何度かリロードすると出てくるハズ).このしらせをよく見ると,じつは西向きに停まっていることが分かる.南からの進入路に大きな氷山があるので,どうやら,北向きにオングル島にそって海峡を入ってくることができなかったようなのだ.今日の氷状偵察の結果を考察しながら,あらためてこの写真をみて初めて気づいた.意外な発見.

今回はここまで大きな氷山ではないし,停泊予定位置にもそんなに近いわけでもないので,たぶん北向きで大丈夫だと思う.

海氷が流されると氷山の位置がガラッと変わってしまう.いや,むしろ,氷山は流れるのが普通の存在だから,今回の越冬で見慣れてしまった「海氷に鎮座する不動の氷山」というのは,ある意味では「動きの凍結」という刹那的な氷山を見ている事にもなるんだなぁ,と思った.

ひととおりの初期受け入れ作業の役割を終えて,ようやく明日から野外にでかける.3日後に一旦帰還する予定.