厄年

今年は本厄.人生の曲がり角,体力的にも社会的立場においても負担が増えて,なにかと不安定になりがちな年,ということである.

今夜からの夜間氷上輸送にそなえて,午前中に見晴らしまで貨物の集積を行い,午後は仮眠を取る.仮眠中に厄年の混沌とした夢を見た.なにかの暗示か?でも,南極にしても帰国後のことにしても,控えめにおとなしく過ごすだけの余裕は与えられていないのが現実.

助教問題に関して,うちの組織は他とは違う複雑な事情を抱えている.研究組織としての「研究院」と教育組織としての「学院」の二重組織になっているからである.基本的に助教としての身分は「研究院」で移行が承認されることになっているが,「学院」教育参画のための資格審査も前後して行われる.そのための資料を提出するように通達が来ている.

いろいろ疑問点があったので,しかるべき立場の人に問いあわせたら,『我が研究院の助教にはぜひとも学院の教育に参画してもらわなければ困る』という返事.ということは,学院教育への参画はこちらから求めるものではなくて,学院から要望されるっていう立場だという理解が成立する.それならば,「研究院における審査の結果,助教への移行が承認されました.つきましては,助教として学院への参画をお願いしたく,その審査のための資料を提出してください.」と通知するのが筋のような気がするのだが...しかし,研究院での審査結果ももらっていないうちに,学院から資料提出の通達が来ているのが現状.要望する側が「審査」するってのは,なんとも不思議な構図である.

結局,踏み絵をさせられているのは,助教移行対象者ではなく,移行を指示されている組織運営者側なんだ,と思った.

今回の助教移行措置は,就職のような自分を売り込む機会ではないし,契約更新や本質保証のような,職務に見合った仕事をしたかどうかの評価をされているわけでもないと思う.それだけに,むなしさだけが募る措置なのだけれど,幸か不幸か,大学教育史上,歴史的ともいえる節目に当事者として関わるまたとない機会を得たからには,ただ流されるだけの対応はしたくないと思う.

控えめな行動を推奨される本厄の年なんだけれども,学院参画審査に関しては,ちょっと高飛車に出てみようかな,という気になりつつある.