脳外記憶とデジタル狩猟

人はなぜテレビ番組を“録りためる”のか という記事.面白い.

■映像を記録したがるのは、その流れや意味は理解し記憶できても、それ以上のディテールを、脳が記憶できないからである。だから…外部メディアに保存するという行為の本質は、いつかまた見たいと思う日のための備えである。(しかし)最近のデジタルレコーダーブームにより、この本質が別の意味を持つようになった。

■レコーダーがいっぱいになるまで12日と12時間かかることは…同時に、それを見るのにも不眠不休で12日と12時間かかることを意味する。われわれ現代人はそれほどヒマではない。だが多くのコンテンツを予約し、録画することで、情報を脳外のストレージに蓄積したことに対する喜びを、その代償として得る。さらにその延長として…DVD-Rに保存…これを以て、このコンテンツを“制覇”した、という気になる。

■見るあてのないものをいくら脳外に記録しても、それを理解したことによって得られる人間的な成長はない。

■たくさん録画することによって得られる本能的な快感の源泉は、もっと遺伝子の奥深いところにあるような気がしてならない。それは例えば、「狩猟」のようなものだ。