喪失感
今日は朝から喪失感でフワフワな気分.
岡田恵和氏が手がけるドラマはどれも私の感性に合う.今放映中の「おひさま」は,脚本の感性に加えて,若尾文子と斉藤由貴という私が好きな女優が二人も出演していることもあって,週末に一気見するのを楽しみに毎日をすごしてしている番組だ.
岡田恵和作品といえば「ちゅらさん」もその一つ.5年前に昭和基地で越冬したときは,テレビ放送の届かない南極に生活リズムを作り出そうと,昼食後の休み時間にDVDを一話づつ放映していた.そのせいもあって,キロロが歌う「ベストフレンド」とともに,ちゅらさん一家と取り巻きの人々は,越冬隊の一部のようにもなっていたし,南極の風景と共に私の心に奥深く刻まれている作品でもある.
ここで自分の秘密を暴露してしまおう,最初の越冬生活から帰国して,職もないシガナイ大学院生だったにもかかわらず待っていてくれたかみさんと学生結婚しようとまで思ったのは,キャンディーズ時代からファンだったスーちゃんに似ていたから,という密やかな理由があった.だからこの前の越冬では,ちゅらさんを見る度にかみさんや家族のことを思い出していたし,家族がいっしょに昭和基地にいる,というくらいの気持ちにもさせてくれた精神安定剤のようなものでもあった.その反動で,南極から帰国してすぐに大枚をはたいてDVDボックスを買ってしまったりもした.
今春からしばらくサッチョン生活が続いている.その寂しさを紛らわすために,衝動買いしたDVDを,今頃になってようやく見直したりしている.だからスーちゃんは今でも,私にとっては毎日のように目にする女性なのだ.昨夜のニュースで彼女の訃報に接し,なんともいわれぬ喪失感にさいなまれてしまっているのも当然と言えば当然なのかもしれない.
今日は今日で,2コマ分ある講義を終えて研究室に戻ってみると,ALOS危篤のニュースが速報されていた.今さっきまで院生達にALOSの話をしてきたばかりじゃない.このALOSにしても,前の越冬のときは,打ち上げが成功する前から南極観測隊に託されたミッションの関係であれこれやってきた仲でもある.
すでに設計寿命が過ぎているということは承知していたけれど,思いの外持ちこたえてくれていて,光学センサーが搭載されないという後継機ALOS-IIをスキップして,その次のALOS-IIIが使えるようになるまでなんとか生きていてくれたらいいなぁ,と期待していたところでもあった.この震災でもずいぶんたくさんの最新情報を送り届けてくれていたばかりだし,最後の最後まで活躍してくれた衛星であった.
やっぱり,ALOSぐらい機動性と使いでのある地球観測衛星は,常に一機以上が宙(そら)にあがっている状況を維持しなきゃいかんのじゃないかと思う.
ということで,ここしばらく,喪失感の連続.もうこれ以上大切な何かが無くなってしまいませんように.
今日のつぶやき.
- 11:32 また来た書評依頼.だれに振ろうかな...
- 17:27 マヂッ!設計寿命が過ぎていたのに震災でがんばっちゃったのが余生を縮めてしまったのかなぁ:地球観測衛星「だいち」電源喪失 宇宙航空機構が発表 http://t.co/wRIOmfd
- 17:29 早く後継機の打ち上げを望みたいけれど,ALOS-IIは可視光センサがないらしいから,これはイタイ.http://t.co/VUNGzbg
- 18:37 地震で落ちた未来館の天井.さっき夕飯を食べに行った食堂のテレビのニュースで天井落下問題をちょうどやってた.未来館のホームページを見たら,新しいコンセプトで再生作業が進行中らしい.未来館らしさに期待.http://t.co/wfQQqgR
- 21:13 MS Wordのこの不具合,大当たり. http://t.co/J2RxCAS
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