実家監視システム
実家に仕掛けてきたVPN接続の遠隔サーバーを経由して、最近注目されているスマートホームの仕組みを使った「実家監視システム」を構築しています。この週末はぐずついた天気が続いたので、これ幸いと終日PCとにらめっこ。おかげで目がしょぼしょぼです。Geminiやチャッピーの助けを借りながらですが、なんとなく要領がつかめてきました。
そもそものきっかけは、今は施設に入っている老爺が、まだ在宅中だった頃に設置した見守り用の遠隔カメラや、水の出しっぱなし、照明のつけっぱなしを防止するための遠隔スイッチなどを、なんとか有効活用したいと思ったことでした。ただ、予想以上に早く進行してしまった認知症に対応するため、当時はかなり場当たり的に機器を導入していました。そのため、ハード面はSwitchBot、Apple、Google、Aqara、IKEA、某Ali製品など、見事に多国籍・多陣営状態。さらに通信方式も、Wi-Fi、Bluetooth、赤外線、RF、Matter、Threadなど、なかなかの混成部隊になっています。
ということで、今取り組んでいる実家スマートホーム化プロジェクトの基本方針は、どれか一つの陣営に固めることにはこだわらず、バラバラに導入してきた機能を、できるだけ統合して使えるようにすることです。そのために導入したのが、最近注目されているHome Assistantというシステムです。とりあえず使えるところまでこぎつけた、自宅側と実家側の中央管制コンソールの画像を貼っておきます。紫は自宅HAサーバーで実家のデータも少し遠隔で転送して取り入れています。青は実家のHAサーバで遠隔で自宅に送り込めないカメラライブ配信などの要素も配置。電力消費量やプリンタのインク残量などの統計値も使えるようなので、それらも取り込んで、まだまだこれを進化させる予定です。
思えば、昭和基地でも同じようなことをやっていました。20年前の越冬時には、基地の主要エリアから離れたところにある水素メーザーを監視するためにネットカメラを設置し、機器の液晶画面に表示される数値を読み取ったり、データ収録用PCをなんちゃってKVMで遠隔操作したりしていました。一旦悪天になれば、外出が制限されてしまう世界です。通路でつながっていない観測棟に閉じ込められることもあれば、逆に、何か機器に不具合があっても、居住区からすぐに対応に行けないというもどかしさもありました。
今では衛星回線を使って、日本にいながら南極基地の機器を遠隔操作できてしまう時代になりました。とはいえ、内情としては、いまだにPC-98やN88-BASICで動く機器が残っているような、妙にレガシーな世界でもあります。そういう環境を現代風にリノベーションすることも、この前の越冬では、隊長職のかたわらで少しずつやってきました。
結局のところ、昭和基地でやっていた「離れた場所の機械をなんとか見守る」仕事を、今度は実家相手にやっているわけです。対象が水素メーザーから台所の照明や水道に変わっただけで、やっていることの本質はあまり変わらないのかもしれません。ケーブルや電波やVPNの向こうにあるのは、機械の状態だけではなく、そこに積もってきた暮らしの気配です。
離れた場所にあるものを、離れたまま見守る。それは南極で覚えた技術でもあり、今は老いた実家との付き合い方でもあります。南極帰りの知恵が、まさか実家のスマートホーム化に活きるとは思いませんでした。
そもそものきっかけは、今は施設に入っている老爺が、まだ在宅中だった頃に設置した見守り用の遠隔カメラや、水の出しっぱなし、照明のつけっぱなしを防止するための遠隔スイッチなどを、なんとか有効活用したいと思ったことでした。ただ、予想以上に早く進行してしまった認知症に対応するため、当時はかなり場当たり的に機器を導入していました。そのため、ハード面はSwitchBot、Apple、Google、Aqara、IKEA、某Ali製品など、見事に多国籍・多陣営状態。さらに通信方式も、Wi-Fi、Bluetooth、赤外線、RF、Matter、Threadなど、なかなかの混成部隊になっています。
ということで、今取り組んでいる実家スマートホーム化プロジェクトの基本方針は、どれか一つの陣営に固めることにはこだわらず、バラバラに導入してきた機能を、できるだけ統合して使えるようにすることです。そのために導入したのが、最近注目されているHome Assistantというシステムです。とりあえず使えるところまでこぎつけた、自宅側と実家側の中央管制コンソールの画像を貼っておきます。紫は自宅HAサーバーで実家のデータも少し遠隔で転送して取り入れています。青は実家のHAサーバで遠隔で自宅に送り込めないカメラライブ配信などの要素も配置。電力消費量やプリンタのインク残量などの統計値も使えるようなので、それらも取り込んで、まだまだこれを進化させる予定です。
思えば、昭和基地でも同じようなことをやっていました。20年前の越冬時には、基地の主要エリアから離れたところにある水素メーザーを監視するためにネットカメラを設置し、機器の液晶画面に表示される数値を読み取ったり、データ収録用PCをなんちゃってKVMで遠隔操作したりしていました。一旦悪天になれば、外出が制限されてしまう世界です。通路でつながっていない観測棟に閉じ込められることもあれば、逆に、何か機器に不具合があっても、居住区からすぐに対応に行けないというもどかしさもありました。
今では衛星回線を使って、日本にいながら南極基地の機器を遠隔操作できてしまう時代になりました。とはいえ、内情としては、いまだにPC-98やN88-BASICで動く機器が残っているような、妙にレガシーな世界でもあります。そういう環境を現代風にリノベーションすることも、この前の越冬では、隊長職のかたわらで少しずつやってきました。
結局のところ、昭和基地でやっていた「離れた場所の機械をなんとか見守る」仕事を、今度は実家相手にやっているわけです。対象が水素メーザーから台所の照明や水道に変わっただけで、やっていることの本質はあまり変わらないのかもしれません。ケーブルや電波やVPNの向こうにあるのは、機械の状態だけではなく、そこに積もってきた暮らしの気配です。
離れた場所にあるものを、離れたまま見守る。それは南極で覚えた技術でもあり、今は老いた実家との付き合い方でもあります。南極帰りの知恵が、まさか実家のスマートホーム化に活きるとは思いませんでした。