温暖化ゼミ
起学の温暖化課題ゼミの第一回目.
IPCC第三次報告の気温変動曲線では,小氷期の低温化はそんなにはっきりと出ないので,実際の印象とギャップがある,ということが話題になる.
wikipediaの日本語版にもそのことは指摘されていて,この項目の投稿者はよくわかっているな,と思う.
しかし,IPCCの報告書ってのは,グローバルなことを言おうとするばかりに,全球のデータを丸めてしまう傾向がある.温暖化で知りたいのは,それが確実なことかどうかということに加えて,その影響がどこにどう現れてくるか,ということも重要な要素なはずである.
その点では,全球規模で丸められたデータはおそらく役に立たないだろう.実際の現象はローカルに発現するものであり,そこに人の営みがあるからである.また,近年の観測データや過去の環境が高精度・高解像度で取得・復元されているにもかかわらず,まるめてしまうことでその利点を殺してしまっているような気もする.
平均化や統合化はよく用いられる手段であり,院生などはむやみに使いたがる傾向があるけど,細かなデータを詳細に読み解くこと,バリエーションを尊重することは,欠くことのできない研究要素であることも意識しておくべきことであろう.