日没
正月2日から,スカルブスネス・西オングル・スカーレン・テーレン,と渡り歩いた20日あまりの露岩調査の旅を終え,22日にしらせに帰還,23日に昭和基地入りを果たした.
白夜の夏も終盤となり,20日ごろから真夜中の一時間ほどだけ太陽が沈むようになった.これからドンドン夜の時間が増えていく.南極はもう秋だ.
グリーンフラッシュでも見られるかな,と期待して冷え込むしらせの甲板でレンズを構えていたら,日没後におもしろい光が撮れた.水平線の太陽から伸びる赤い光の柱がそれである.
夜,ともなれば主役は月.夕日に染まったラングホブデの名峰「長頭山」に半月がよりそっていた.
「長頭山」のこの独特の形ができたプロセスには,未解明な部分も多く残されており,氷河地質屋としての私の興味を最もそそる山なんだけど,そんなやぼな話はあとにして,まずは深夜の南極がおりなすの美しい姿をお届けしたい.