本業

考えてみれば観測隊内の私の肩書きは「衛星受信」なのである.これまで研究者としての本業の野外調査に明け暮れていたため,昭和基地での「本業」はあまり進んでいなかった.今日一日土木作業を免除していただいて,「本業」に本腰で取り組む一日とした.「不届きモノ」と言われても仕方がない...か...

引継と指導を仰ぐべき前次隊の担当者はわが北大地球環境出身の女性.へんなところに縁がある.あいにく彼女は当直ということで,私一人で仕事場の拠点である衛星受信棟で仕事をすることになった.夏オペ中に設定をすませるべく使命を帯びてきた仕事はなんとか完了し,国内の担当者からもOKをもらってほっとする.

「衛星受信」といえば,今度打ち上げに成功した「陸域観測衛星・だいち」が搭載しているLバンド合成開口レーダーの地上検証用リフレクターをオングル島に設置するという使命もある.こちらのほうは,一応候補地の下見は完了しているのだが,極地研からのゴーサインはまだ出ていないので,越冬開始後の仕事になる可能性も高い.研究者としての本業ではこの衛星のデータには期待しているだけに,その運用支援の一角を担えるかと思うと,とてもワクワクする仕事である.