黒点ゼロ

太陽の黒点がほぼ一世紀ぶりにゼロになったという.毎日の観測データはここで見られるのだが,今日の時点でもゼロ.黒点は太陽の活動度の指標となることが知られており,活発なほど黒点が多くなるので,ゼロということは活動が弱まっていることを意味する.また,11年周期で盛衰を繰り返すことも知られており,現在はその谷底にあたっている.それにしても黒点ゼロというのはなかなかのもの.

太陽の活動度は,当然地球の気候にも影響を与えるわけだが,最近の温暖化CO2説懐疑論では,宇宙線と雲との関係や,太陽の活動度との関係などの影響の重要性がうたわれている.さて,今回の「黒点ゼロ」は,今後の温暖化傾向(といわれている)のトレンドをどう変化させるのだろうか?

まさか「黒点がゼロになったのも温暖化やCO2のせいだ」なんて言わないよね=>温暖化ファッショさん…

いやぁ,なかなか面白くなってきた.


ゼミ再開

授業再開後の初ゼミ.なんだか疲れた.

10月からの学内ネットメール環境変更にむけていろいろと処理.


トレンドは完新世

昨日のエントリーは新聞ネタ効果でアクセスが多かった.

今日は野外調査の準備やたまった文献読みで過ごす.やっぱりこのところのトレンドは完新世の気候・氷床変動のようだ.Project-Mで採った試料は当初の目論見からはずれて氷期には達しなかったけれど,完新世をしっかりやるという意味では有望かも.


グリーンランドのアヒル隊長

imageAsahi.comの記事によると,グリンランド氷床の底につながっているかも知れないムーランに,アヒルのおもちゃを流して,海洋まで流出しているかどうかを調べる実験が開始されたらしい.4/25に書いた記事とも関係しているのかも.

氷床と氷底水との関係の重要性については,私の専門でもありここでも何度も書いてきたけれど,南極氷床とグリンランド氷床とでは,確認・想定されている『水』の特徴はちょっと異なる.そのことについては下記のレビュー論文のBox3に詳しく書いてある.

Bell, R. (2008) The role of subglacial water in ice-sheet mass balance, Nature Geosci 1, 5, 297-304.

imageNature Geoscienceにアクセスできない方のために,上記Bell論文のキモとなる図だけここに載せておく.Aがグリンランド,Bが西南極,そしてCが東南極である.グリンランドのは表面融解水がムーランなどを通じて底面へと供給されるタイプで,西南極のはアイスストリーム底で水ができて氷流の流動速度にも影響しているというタイプ,そして東南極のは内陸部のボストーク湖のような氷底湖から,アイスストリームなどを通じて,もしかしたら沿岸部へと排出されるかもしれない,というタイプである.もちろんこれらが複合していても構わないのであって,現状ではこれらの三つのタイプが認識されているということにすぎない.

ちなみに,この論文には,南極の沿岸部で氷底水のアウトバーストが指摘されている地域も図示されており,その一つに私の論文も引用されている.これで2006年以来,Nature論文での引用は3回目だ.発表当時は手厳しい無視と反論にあったものだが,発表から10年目にしてようやく日の目をみるようになった,と喜んでいるところ.その後の進展が芳しくないのはなんとも歯がゆいところであるけれど...

Bell論文では『現在,世界には氷床は三つある』と書いている.南極とグリンランドと...あとはどこ?って思ってしまいそうだが,Bellは西南極と東南極を別の氷床とカウントしているのだ.この考え方には私も賛成.


交換

携帯が不能になった件は,ショップで症状確認の後,交換になった.保証期間内なので無料.といっても,貼り付けていた保護フィルムは張り直しが効かずそのまま廃棄したので,廃棄分と新品購入費がかかったことになる.


入試

秋季入試.例により悲しい試験監督.

ふと日程表を見て,予稿原稿の締切が明日だったことに気づいた.あわてて書きかけの原稿を仕上げる.

子供と一緒に携帯をいじっていたら「アクティベーションに必要な情報を…入手できなかったため…使用することはできません」というエラーで起動不能になった.閉店間際のショップに電話して,明日の持ち込みチェックのアポをとりつける.かなりヤバそう.


プラスアルファの時間

懐疑論関係で書籍やネットで情報収集する続き.印象的だったのは(多すぎてどこだか出典は忘れてしまった)IPCCは研究機関ではなく評価機関だという意見.

自分の研究や論文がどう評価されるのかということは,研究者としても確かに気になるところではあるが,世界中の研究の総評結果を軸に,そこを出発点にして新たな研究を展開していくという姿勢は,いくら環境科学を名乗っていても,なにか違うような気がする.

実際こうやって書籍やWebめぐりをしているだけで,もう一週間ぐらい費やしてしまっているわけだけれど,これも社会的・政治的影響に直結する環境科学の教育を担っているという自覚からの行動なわけで,もしそうでなかったら,もうちょっと純粋に自分の研究に時間を費やしているだろうとも思うわけである.そのアウトプットがなかったらIPCCが『評価する』対象も生まれないわけで,一次生産者として専念できるような余裕が欲しいとも思うこの頃.


採点

南極学特別講義のレポートが届いた.環境以外の大学院の院生のレポートを読むのが楽しみだったりする,研究者からの一次データに基づく環境変動復元の最前線に触れることができた印象を述べたものが多い.分野は違っても,研究のまねごとを始めた修士生にとっては,メディアや風評に流されずに,元データに基づいて科学的に自分の頭で考える姿勢の重要性に気づいてもらっただけでも,講義した価値があったのではないかと思う.


人間ドック

一つ年をとった.例年,誕生日にあわせて人間ドックを受診している.今日はその受診日.この頃はちょうど秋季入試業務もあって出張を控えている時期でもあり予定を入れやすいということもある.

毎回引っかかるところは今回も同様だが,数年前に生検までして悪性ではないことは確認済みなので「まあこんなとこでしょう」というとでパス.その他は全くの健康体.

誕生プレゼントというわけではないけれど,できたてホヤホヤの「登山道の保全と管理」(古今書院・渡邉悌二編著)という本をいただた.国立公園シリーズ全3巻の第1巻目.

うちの研究室の修論やD論の成果も多くの章に盛り込まれている.一章分なんかは私も一緒に書いた論文をベースにしているのだけれど,なぜか引用されていないのがちょっと気になるところ.

表紙の写真には私の後ろ姿が...

キルギスで旅客機が墜落.調査中の院生はニアミスか?ちょっと心配.


文献あさり

昨日に引き続き,文献あさり.


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