宝島の攻略法

連休の谷間.夕刻,名古屋にご栄転の中塚さんの離札講演「境界領域研究のダイナミクス−気候変動と物質循環を例として」を聴きに行く.「境界領域は常に“宝島”である」という仮説のもと,中塚さんが実践されてきた宝島の攻略法がたくさん披露された.私のやってきたことと比べるとすべて正反対のように思えて悲しくなった.


博物館ショップの看板

image越冬中に生まれた子供の父権をすこしでも早く獲得しようと昨年から始めた週末北大構内子連れ散歩の日.すっかりコースの一部に定着した博物館に今日も寄る.今まで気づかなかったのだけれど,Museum Shopの看板に描かれている絵が,先週と違っていた.もしかして,これまでもかなりの頻度でかきかえられていたの?

誰がこの絵を描いているのか知らないが,チョークで北大構内の風景がモチーフとして描かれていて,なかなか味がある.定例で通っているようなものなので,絵がかわる度に写真を撮って記録しておこうかなと思う.

南極OB会北海道支部の事務局をしている都合上,情報はかなり前に入っていたのだけれど,アナウンスのゴーサインが出ていなかったので控えていた.博物館に行ったらポスターが貼ってあったので,ここでも紹介しておく.

image10月28日から11月12日まで,北海道大学総合博物館において,JARE49隊員でJARE50にも参加される阿部幹雄会員の南極の写真展が開催されます.

また,11月9日(日)13:00〜16:30 同所において,調理越冬隊員としてJARE50に参加される予定の「しのはらよういち」氏と,阿部会員の二名による講演会も開催される予定です。


さらに静か

昨日にもまして静かな一日.


静かな一日

9月中旬も過ぎようとしているのに結構暑い.

わりと静かな一日.


YD impact

J-PAGESのメーリングリストで,昨日書いたClovis Comet Impactに関して静岡大の北村さんのゼミで訳したという以下の論文の和訳が配信されてきた.立て続けにこの話題が入ってくるなんてかなりの偶然だが,なんかこのところ急にこの話題が前面に出てきたようでもある.

Firestone, R. B., et al. 2007 Evidence for an extraterrestrial impact 12,900 years ago that contributed to the megafaunal extinctions and the Younger Dryas cooling. Proceedings of the National Academy of Sciences 104(41):16016-16021.

これまで,激変説と漸進説の対立の構図の中で,K-T境界にからむ隕石衝突説やローレンタイド氷床下の洪水説を紹介してきたが(最近では今年の正月のエントリー),その氷床変動と隕石衝突が合体する可能性がでてきたのは面白い展開だと思う.激変説はなんでも一気に解決してくれそうな一種の麻薬みたいなところもあるから,取り扱い注意でもあるんだけれど...


Clovis Comet Impact

査読から戻ってきた原稿の修正作業.マイナーでよさそうなので,早々にかたづけたいところ.

私がエドモントンにいたときに“Clovis vs Pre-Clovis Controversy”の話題が出て,その時にShaw教授が紹介していた考古学者のメールが来た.この8月にアリゾナで開催された学会に行って,そこで先史北米のClovis文化に関する面白いミーティングがあり,氷床変動研究者も興味があるだろう,ということでShaw一派にメールしてきたのである.学会の様子はYouTubeでも配信されているので是非見るように,とのこと.

いや〜これはたいへんなことになっている.YDの寒の戻りの原因が隕石の衝突だったとは.氷床の上に落ちたとしたら大融解がおきたかもしれず,YDやClovis問題に限らず,氷底水流やScabland洪水に関してもインパクトを与えるかも知れない大胆な仮説だ.

大量の調べ物をする必要がありそう.

そういえばShaw先生から最近音沙汰がないなぁ.健康問題でもあるのかしら...


札幌でそり作り

北海道のローカル番組,HTBのイチオシでセルロン隊が南極で使うソリが札幌で作成されている様子を取材した「職人の技・南極のソリ製作に密着」というのをやっていた.ネタ提供はもちろんMikioジャーナルの阿部さん.発注者ご本人の取材である.

南極の氷の上で使うソリにはいろいろあるけれど,雪上車で何トンもの資材を運んだりカブースにしたりするソリとは違って,セルロン地質隊のようにスノモで引っ張るソリは小ぶりである.これまで,南極探検の犬ぞり時代から定評のあるナンセンソリを使ってきたのだけれど,岩石試料の重さなどに耐えきれず,前回のJARE49では破損があいついだとか.その欠点を克服すべく,現代風の材料と技術で新たに開発を依頼した,というのがニュースの趣旨.その発注先が札幌にある個人経営のソリメーカー.

氷床上ではないけれど,我々も海氷の上でよく小型そりを使った.海氷の研究者から依頼されていた海氷厚測定レーダー観測用のソリなどがその代表的なもの.

当初はFRPでできた小型船に乗せて使っていたのだけれど,一回の走査であっさり大破してしまった.裸氷のデコボコに耐えきれなかったのが原因.その後,昭和基地にあったスノモ用ソリを改良して一冬問題なく使い続けた

イチオシで紹介されていた特注ソリもこの形に近いやつ.作成者の方は「初めてのことで,実際に使ったあとのフィードバックとそれに基づく改良があるといいのに」とおっしゃっていた.まさに職人の言葉だし,今の南極観測に欠けていることのような気もする.50年もやってる南極観測なんだからこれぐらいのノウハウは蓄積されているんじゃないの,と思われがちだけれど,実際のところはそうじゃないんだよねぇ...トライ・アンド・エラーの試行錯誤を続ける研究観測部門は別として,ちょっとした野営技術とか設営技術に関してはやりっ放しのことが結構多い.越冬中のBlogエントリーでもさんざんぼやいてきたことでもある.そういう体質に風穴を開けようとしている阿部さんの姿勢には学ぶべきところが多い.フォールドマネージャーとして,観測とは一歩引いたところで,しかも連続して南極に行くことができるがゆえの試みだったりもするんだろうな,と思う.

たぶんそのうちMikioジャーナルで動画配信されると思うので,見逃した人は要チェック.


至極まっとうな話

研究科アワー「地球温暖化懐疑論がなぜまかり通るのか -その意味と読み方を考える-」の日.

さすがに両教授は懐疑論をとりまくこの複雑な現状をうまくまとめていらっしゃる,ということで,感想は「ウーン」の一言.

特に,個別のデータやプロセスあるいは理論に踏み込んでそれぞれの対立点について解説する,ということではなくて,問題が生じる背景やサイエンス側が本質的に抱えている弱みなどを,懐疑論問題を軸にして浮かび上がらせようとされていた,その論旨に唸らされた.

司会の研究科長も含めて,うちの中枢を担う教授陣の今回のような話を聞けたことで,サイエンスとしての「環境科学」を担うにはうちの大学院は至極まっとうだな,と再認識した次第.


道標フェチ

月曜日から調査に出かけていた大雪山から帰札,調査中の上空をヘリが何機か飛び回っていたけれど,おそらく「紅葉のみごろ」というニュースの取材だったのだろう.8月下旬に一度低温になったため,今秋の紅葉はあまりきれいではないとのこと.

image抜けるような秋晴れに恵まれて調査は順調.まあこんな感じで登山道脇の道標をしらみつぶしにチェック.

やっぱりフィールドは良い.けれど,すっかり出不精になってしまって体力の減退を痛感.トレーニングしなおそうと思った.


会議デー

昨日の『ゼロ』エントリーも話題性があるのかアクセスが多い.

定例教授会.午後に合格発表.

来週は久しぶりにフィールド.


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