台風
午前中は研究室の窓から外を観察するのに徹してしまった.不謹慎かもしれないけど,非常に興味深かった.
暴風で立ち木が次々と倒れていく様子をナマで見たのは生まれて初めて.風速50m/sとは,まるで空気が水の流れになったかのような感じで,抗しきれない木が流れに飲まれていくように倒れていった.ビデオに撮っておけば良かったかな,と,ちと後悔.
当研究室の被害は窓ガラス1枚.昨夜にチェックしたはずだけど,見落としていたか?
北大名物のポプラ並木も壊滅状態である.8月にお客さんを連れて見物に行ったのが見納めになってしまった.並木は50-60年というポプラの寿命をこえた老木だった.強制伐採なんかで息の根を止められるような最後を迎えるよりは,台風被害で倒壊,というニュースでその最後が全国に知れ渡っただけマシかもしれない.そして,倒れたままサラ地に,ということではなくて今後の後継樹を植える動きにつながれば,と願う.
2002年冬に,北大構内で倒壊の危険性のある木が伐採されるという問題があった.それだけに,今回の風は観測史上最大であるとはいえ,今後の管理および前の伐採反対運動の検証にとっても参考になるだろう.
騒動のせいで構内の樹木管理の必要性が認識されたのか,昨秋〜今春先には,今までやってなかったような枝打ちなどの大規模な手入れが行われた.それがなかったら,今回の倒壊数はもっと多くなっていたかもしれない.
騒動のときは,人的被害と被害者が出た場合の責任の所在,みたいなところが論点というか当局側の言い分になっていたが,実際にこんな風が吹いてみると,外を歩いているほうが悪い,という言い分も成り立つような気がしてきた.実際,今回の暴風で,北大構内で何人のけが人が出たのだろうか?倒木調査と同時に,そのへんのことも含めた総合的な災害調査を期待したいところだが,誰かやってくれないかなあ...
深夜の今もチェーンソーの音が鳴り続いている.倒木の片づけ作業だろうが,こんな夜更けともなれば,倒木泥棒なんてのもあるかもしれない,と思ってみたり...
今後のために,明朝にでも,片づけが進まないうちに北大構内の被害状況の詳細を確認しておこう.