会議デー

定例教授会.そのあと修論発表練習.


という訳で,

今日のゼミはM2の中間発表と修論発表練習短期決戦の初戦.


前倒し

今日から7月.9月修了が制度としてあるので,それにのっとった修了生が出るのは当然のことなのだけれど,実際の運用はかなり難しい.なにせ,うちなんかは夏がかき入れ時なので,8月中に専攻総動員の審査体制をくむのが日程的にかなり厳しい.苦肉の策として,一月前倒しの7月に審査することになった.今日はそれで,修論提出の締め切り日.

3月修了生にくらべてひと月早く進行するのは,間際まで修論の完成度を高めようとする院生からすれば不利なのだけれど,本人と指導教員とのスクラムで乗り切ることに.

二期制議論では本格的導入に前向き(というか無思慮というか)の教員も,こういう現実を目の前にすれば,もうちょっと真剣に考えてくれるようになるだろうな,と淡い期待を持ったりもする.


腹をすえて

今日で6月も終わり.多方面から落選通知.ほっとしたり落ち込んだり.これでちょっとは気分的に落ち着いて取り組めるようになるか...


Science and You

できたてホヤホヤのCoSTEP「Science and You」のブログツールを貼ってみた.CoSTEPが運営している【さっぽろサイエンス観光マップ】【おすすめ科学の本】【かがく探検隊コーステップ】の三つのサイトから関連記事を抽出してくれるらしい.抽出先はこれからも増やしていくとのこと.

管理しているあちこちのサイトにも貼り付けてみたけれど,抽出項目は.雪・氷・札幌,なんてものばかりで,あまりかわり映えしない.極めつきに共通して特徴的なのは生物系がほぼ皆無であるということ.私の思考や指向がいかに偏っているかがわかる.

こちらのサーバーへのアクセスログを見ていて分かったのは,どうやら,ブログツールを貼っているページに逆アクセスしてコンテンツを解析し,それとデータベースとを照合して一致項目をリストアップして返す,という形式らしいこと.このBlogの場合,カテゴリとか日付とかでダイナミックページ分割しているのだけれど,その分割されたページごとに抽出プロセスが働くので,抽出項目はページごとに変化する.

うちのコースのサイトで試したら【該当するコンテンツが見つかりませんでした。】と出た.アクセスログを解析したら,ブログツール側の逆アクセスエージェントは,マルチリンガルサイトの英語パートを読んでいるらしいと判明.つまり,うちのサーバーのほうは,このエージェントを言語無指定エージェントと認識してしまっており,なおかつ向こうのシステムは,日本語を全く含まないコンテンツは照合できない,というようなことらしいのである
(言い換えれば,照合キーワードは日本語でしか設定されていない,ということですな.まあ,抽出されるサイトが日本語のサイトなんだから,それで不都合はないなわけなんだけど...)
実際,明示的に言語指示URLを含めてやって日本語パートにエージェントを誘導してやったら,ちゃんと抽出された.これは面倒,ということで,うちのサイトのデフォルト言語を日本語に変更.

「ゲスト」と「リン」という関連語がやたらと抽出されるのだけれど,どうやら「リン」は「リンク」という記述に反応しているらしく,「ゲスト」は匿名コメントの「ゲスト」に反応しているらしい.「リンク」は大抵のサイトにほぼ普遍的に出てきそうな語だから,へんにヒットさせないアルゴリズムにする必要があるように思う.でも,このツールの趣旨は「新鮮な発見」にあるということだから,「リンク」から「リン」へ飛んでいくような意外な言葉のつながりがあってもいいのかもしれない.

もっと関連サイトが増えると,なかなか面白いことになりそうで,期待は大.


懐疑論

G-COEに関する初の全体会議.これで外野的立場をとることはできなくなった.

作成したDVDの原盤動画をGoogle VideoなるものにUpしていて,「The Global Warming Swindle」という英国のTV番組を偶然発見.放映されたのは,南極からの帰路のしらせにいた頃にあたる.

東北大学の明日香教授らによる「地球温暖化問題懐疑論へのコメント」と併せて見るとなかなか面白い.また,実際に番組の取材を受けてインタビュー画像を使われてしまっている科学者からの反論や抗議声明もあるみたい(こことかこことか).

断っておくけど,私は懐疑論者ではない.この社会現象と科学論争のあり方について興味を身っている立場.


科学者からのメッセージ

日本学術会議と北大が主催する「地球温暖化〜科学者からのメッセージ」(PDF)を聞いてきた.学術会議から直接連絡を受けたとおぼしき,地球科学関連の北大名誉教授が何人も聴衆中にいらっしゃった.一般聴衆も大勢で,学内の私が一席を陣取るのが気が引けてしまうほど.

後半のパネルディスカッションは,司会の竹内氏が報道畑であるせいか,Politicな議論に傾きかけた.あれあれ,と思っていたところ,Susan Solomon氏の「研究者としてそこまで立ち入ると研究者自身の価値をおとしめることになる」という発言に司会者が敏感に反応して「科学者からのメッセージ」に主題を戻そうとしていたところはさすがだと思った.

私としても,そこのところが一番聞きたかったわけで,私みたいな場末の研究・教育者のはしくれが指針とできるような何かをそれぞれの発言からくみ取ろうとしたのだけれど,科学者として学術会議やIPCCに深く関わってこられた方々が,どのようなスタンスとポリシーで温暖化問題に向き合っておられるのかがなんとなく見えたような気がする.政策にからむところはやっぱり東大の独壇場という気もしたけど...


ご招待?

北大サミット・シンポジウム「地球温暖化にともなう劇変」の前半部だけ聞いてきた.わざわざゼミをずらして空けたのに,うちの院生の姿はあまり見あたらず.

ネオ・ゲキのわりには,まともな内容.80年代から90年代にかけての海水準観測方法の転換期のギャップについては,昭和基地で潮位観測も担当していた私としても前から気になっていたいたところで,この道の権威であるChurch博士の発表をきいて,さらに大村先生のコメントも聞いて,かなり納得.

なんと,旭硝子財団の広報支援会社から「ブログで紹介ありがとうございます.11月にブループラネット賞授賞式などの行事が開催されますので,是非出席下さい」というメールが来た.行ってみたいところだが,貧しい研究環境では先立つものもなく,無理っぽい.残念.


今週から

今週から始まる地球環境研がらみのサステナウィーク行事のため,日程をずらしてコースゼミ.

共著者からコメントが戻ってきた.投稿までまだ少しかかりそう.


NGRIPの最新結果

NGRIPコアの最新結果がScience Expressに掲載された.

High-Resolution Greenland Ice Core Data Show Abrupt Climate Change Happens in Few Years.

15.5-11.0 kaの期間,つまりB-Aの温暖期へのシフト,B-AからYDへの一時的な寒冷化へのシフト,そしてYDからPre-borealへの温暖化シフト,という,かつて急激な寒暖シフトが起こっていたことが既に判明している三つのシフト期を含む期間の気温変化について,これまでにない時間分解能で調べたという論文.

どのくらい「これまでにない」解像度かというと,2.5-5.0cmごとに氷コアを分析したことで,1-3サンプルが一年に相当するというもの.つまり氷はあまり圧密されてなくて,一年あたりの間隔が厚いということでもある.

これくらいの解像度になると,分析誤差をある程度含んだ年々変動をそれなりに捕らえてしまうから,亜氷期・亜間氷期ぐらいに分類されるステージ間の移行を見分けていくのがたいへんになる.それで使われているのがRamp Fitting法という統計的手法らしい.

まださっと流し読みしただけなので,詳しいことはこれから読み込まなければいけないのだけれど,14.7ka前に10度近くの気温上昇がわずか3年間で起こっていた,というところまで言えているのは注目に値する.温暖へのシフトのほうが寒冷へのシフトよりも速い,というのも注目.ただ,温暖になると,水蒸気の供給が増えて降雪が増えるとか,欠層をもたらす可能性のある夏の融解量も増えるとか,コアの記録として何が残っているのかを決める要因もいろいろと変化するので,寒冷化と温暖化をこのレゾリューションで比較するには,やっかいなことが多いのではないかと思った.そのへんをどう解決しているのかが知りたい.

こういう数年オーダーの時間解像度でみると,年次変化も結構大きいことが分かる.年次ごとの比較が可能なくらい時間軸が細かくなっているのは喜ばしいこととしても,肝心の同位体の測定値は,エラーバーをどこまで想定して読めばよいのであろうか?数年分を平均するなど出来るうちの時間分解能であればなんとでもできたけれど,この分解能だと一つ一つの値が効いてくることになる.その扱い方ももっと詳しく知りたいところ.この論文では,年次変動は扱わずに,B-AからYD,YDからPre-Bへのシフトの問題として考察しているので,そのへんに限界があるのかもしれない.

今騒がれている気候劇変も,このシフトに相当するものなのか,年次変動レベルのものに過ぎないのか,まだまだ知りたいことはたくさんある.

なんと【「the classical bipolar seesaw concept」は大気のほうにも適用しなきゃいけないかも】と書いているけど,bipolar seesawってもうclassicalにされちゃってんだね.私なんかは,わりと最近の学説として講義してるんだけど.

Science本誌のほうには,

  • Sprucing Up Greenland
  • A Matter of Firn
  • などの面白そうな解説が載っている.最初のほうの著者の一人のAlexは,Shaw教授の一番弟子で,エドモントンにいたときに良く話をした.なつかしいなぁ..


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