ジオパーク

UNESCOが支援する世界ジオパークネットワークに日本から初めての加盟申請として洞爺湖有珠山・糸魚川・島原半島が選ばれた.選ばれた地域,候補に挙がっていたものの今回見送られた地域,ともに地元紙では悲喜こもごもの報道があいついでいる.

これまで地理学会や地質学会でもシンポジウムが開催されたりしいて,動きには注目していた.Geoparkの発想はもともとドイツで始まったGeotope(独Geotop)という地理的にひとまとまりの単位として地質学的事象を理解しようという理学的概念から出発していると聞く.世界遺産は文化遺産と自然遺産に区分されていて,その保全が主目的だけれど,Geoparkには,持続可能な開発とか地域経済の振興などの目的も含まれている.その意味で,Geotopeとはだいぶ違った方向に進んできているといえる.

ドイツの事情に詳しいうちの教授などは,本来のドイツ的発想でやる必要がある,と常々発言されてきているけれど,さて,日本型のジオパークはどんなふうに実現されていくのか,今後の展開を見守っていこうと思う.


ネット全信服は禁物

投稿した論文の最終処理と並行して科研費の申請書を仕上げる作業.

オンライン申請サイトの反応が鈍く,タイムアウトが頻発.おそらく同じように締切間近かで作業している人が殺到しているのだろう.学振のサーバーは,こんな時いったいどれくらいのアクセスにさらされているんだろう,と,いらぬ心配などもしてみる.

しかしよくよく考えてみると,堅牢な専用回線に比べて脆弱だと言われているインターネットというインフラに,こういう重要なシステムをのっけてしまっている現状が,ほんとにあるべき姿なのか,はたまた問題なく稼働させるだけの自身を持って運用されているのか,という心配はしておくべきような気もする.

申請書を手作りしていた時代の苦労も確かにあったけれど,ネット時代になったらなったで,締切直前にネットが麻痺して処理できずにアウト,という悪夢のような事態も想定されるわけで,昔に戻るつもりはさらさらないのだけれど,ネット全信服は禁物,という危機管理も必要な時代であることを意識しておいて損はない.まあ,余裕を持って締切に臨むという,原始的だけど当然のことが現実的な対処方法だったりする.

一時は今日中に仕上げるのが無理かな,とまで思ってしまったけれど,しつこく何度もやり直して,結局はなんとか通すことができた.どっと疲れた.


極限のフィールドワーク

image午後に帰札.このポスターの催しからおよびがかかっていたりするので,来週と来月初旬にも極地研通いが続くのだけど...

一方,京都では「パイオニアワークとしての登山・探検・フィールドサイエンス」という面白そうな講演会があるらしい.

出張中にたまった雑用を片付けるために研究室に寄ったものの,脱力気味で注意力は散漫.ケアレスミスを連発.

今夜はカムチャツカの番組をやっているせいか,このサイトへのアクセスがいつもよりずいぶん増えたみたい.


さよなら板橋

極域地学シンポ二日目.朝二番目の発表があるというのに,昨夜の呑みのせいで喉の調子がへん.

来春の立川移転が決まっているので,板橋での地学シンポはこれが最後.シンポ後に仲宿界隈の庶民的雰囲気の中で飲み歩くのも今夜が最後.なじみの店に来ることももうなくなるのか...と思うと,最後の呑みに気合いが入る.


シンポ一日目

極域地学シンポジウムの一日目.

終了後の飲み会を楽しみに,専門的にはちょっと心配なセッションの座長を乗り切る.なんとなく世代交代が進んできたかな,と十年前に書いたエントリーのことを思い出した一日.

結局,これまでの経緯はこの通りになってきたということかな...


地史の中の役者たち

東京へ出張.道すがら「破局噴火」 (高橋正樹著・祥伝社新書)を読んだ.カルデラの地史・メカニズム・防災への対応について,映画や小説のストーリーを取り込みながら解説するという,あまり例のないスタイルで,一気に読めた.

自分の研究でもカルデラ噴火に伴う広域テフラを使うことが多いのだけれど,人の名前を覚えるのが苦手なのとおなじで,いまだに,主要なテフラでさえ,それらの名前と年代や給源がなかなか覚えられずにいる.でも,こうしてストーリーとして各地のカルデラを語ってもらうと,小説の中の個性的な登場人物たちの名前と人間関係が自然と印象づけられるように,ずっと記憶しやすくなったような気がする.


片付けもの

明日から週末まで出張なので,事前にいろいろと仕事を片付ける.帰ってきたらすぐに科研費の申請だ...


大渋滞

定山渓方面へカレーを食べにドライブ.猛烈な渋滞に巻き込まれる.豊平峡方面の分岐で,袋小路から脱出できなくなる危険を感じて引き返す.

夕刻のニュースで,230号線の札幌方面側が豊平峡分岐を起点に十数キロの渋滞,と報じていた.引き返して正解だった.

ちょっと人とはちがった休日の楽しみ方はいろいろ思いつくのだけれど,結局人並みの行き先しか実行できないのがなんとも歯痒いところ.


ドライブ交換

5年間使ったバックアップ用のHDDがクラッシュ.バックアップ用で良かったけれど,ないと心配なので新しいドライブを調達した.5年もたつと容量もすごいことになっている.とても使い切れそうにないので,タイムマシン用にも使うことにした.


本命の後継ソフト

私はエクセルが描画するグラフはきらいで,そのままでは使わずかならず別の画像ソフトで整形する工程を入れるようにしている.このやり方が定着したのも,QuickDrawという,システムレベルで実装されているMacOSの描画機能が非常に使いやすかったからに他ならない.逆にPC系の人たちがエクセルだけでそれなりのグラフを作っているのをみると,とても感心してしまったりもする.

QuickDrawの時代はPICT形式を介してこの作業が非常にすんなりできていたのだけれど,OS XのQuartzになってからというもの,他の画像ソフトへベクター画像を移すのにいろんな変換手順が増えて煩わしい思いをするようになった.Mac史上最強のソフトと私なりに評価しているMacDrawも使えなくなったし,これまで作ってきた多くの図を資産として活用できずに困るようにもなった.

最近,ようやくOffice2008を使うようになって,エクセルのグラフの移植性が改善されていることも期待したのだけれど,どうやら余計に悪くなったようだ.エクセル2008のグラフをクリップボードにコピーすると内部的にはPDF形式になるようなのである.それはそれで,ビットマップにありがちな解像度劣化やフォント置換の問題がなくて良いのだけれど,他のソフトにペーストしてパーツごとに編集しようとすると,余計なグルーピングやマスキングがかかっていて,パーツを個別に編集できるようにするまでにかなり手間がかかってしまうのである.

ふとしたことから,QuickDrawとQuartzの架け橋になってくれるようなソフトを発見した.IntaglioというDraw系のソフト.MacDrawのファイルもQuartzで扱えるように変換してちゃんと読みこんでくれるし,エクセル2008のグラフを貼り付けてもすぐにパーツ編集ができる.すばらしい.これでようやく,MacDraw後継ソフトの本命を見つけることができたように思う.起動も素早いし動きも軽快で,私のMacで常時起動しているソフトの一つになることは間違いない.

難点は,QuickDraw時代に作ったファイルの日本語が文字化けしてしまうこと.いわゆる「MacOS Roman」という形式しかサポートしていないらしい.このへんは文字化け修復機能を持ったテキストエディタで直す手間を入れるしかないかな...


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