南極
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カードがたくさん
今日届いたカードたち.上から順に,英国が南極半島に持っているHelly基地とRothera基地,ニュージーランドのScott基地,アルゼンチンのBelgrano II 基地,そして,オーストラリアのCasey基地.
ケーシー基地は昭和基地からわりと近めの基地である.前に越冬したときには,HFでたまに交信していたのでなじみが深い.当時はモーソン基地とも定時交信していて,深夜がその時刻だった.今は無き昭和基地の通信棟は,深夜の飲み会の二次会場にもなっていて,「モーソンナ時間?」なんて言いながら,そのときだけは交信のじゃまにならないように静かになったことを思い出す.ケーシー基地のカードは,こんな駄洒落のさらに上をいっていて,ミッドウィンターのディナーにご招待,なんて書いてある.もちろん,自分でここまで来てくれれば歓迎する,と添えてあるけど...
これらのカードを見て,お気づきの方はあるだろうか?実はどのカードにも国旗や国籍を示すものがない.実は昭和基地発のカードでも,19広場の看板にあるはずの日の丸が消してあることにご注目いただきたい.これは,南極はどの国にも属さない人類共有の大陸であるという思想に基づいて,国を意識させない配慮がなされているからなのだ.ここにはあえて参考のためにどの国の基地かを書いているが,本来は,南極で活動する人々に国籍も国境も関係ないのである.カードの交換を通じて,あらためて人類の宝である南極の意義を思いなおしているところ.
今日の昭和基地は休日日課で,MWFの最後の準備に忙しい.
気温がマイナス10度台まで回復して暖かく感じる.人間の感覚はいいかげん.水素メーザー室の室温が上がりすぎたため,再び小さなヒーターに切り替える.なんだかこれからしばらく頻繁に温度調節に追われそうな気配.
明日から祭りに突入するため,更新は滞るかも.実際,大ぴらに出来ない内容も盛りだくさんだし...
挨拶
休日日課.月曜日の前夜祭を皮切りに,いよいよミッドウィンター祭が始まる.今日はその準備のため,雪洞を掘ったり,雪像を作ったり,出店で振る舞う料理の食材を調達したり,出し物の打ち合わせをしたりで,なかなか忙しい.
気温が低いので,水素メーザー室のヒーターが追いつかず,大型のヒーターを付けることにした.ネットカメラで監視できるようにしたので,様子を見るのは楽になった.その分,気になる要素も増えたわけだが…
48次隊
夕刻,臨時のオペ会.
ニュースによれば,48次観測隊の隊員が決まったらしい.こういうことは,なぜか極地研は教えてくれない.
時刻その2
海氷厚測定そりの修理のため,環境科学棟がドックがわりに使われることになった.この上に海氷厚を測定するレーダーが乗ることになる.
5/23に昭和基地の時刻サーバーの話を書いたが,南極観測隊に古くから電離層観測のために隊員を派遣しているNiCT(旧通総研)が,今月12日に日本標準時と直結したNTPサーバーを公開したというニュースを見つけた.
なんと
時刻精度は10ナノ(1億分の1)秒以内、処理能力は毎秒100万リクエスト以上の性能を有します
というからすごい.
これを使ったクライアントコンテストってのも企画しているみたい.昭和基地の水素メーザーを使って,なんか応募できないかなあ,なんて考えてみたりする.
というわけで,日本のネット時刻はNiCTの管轄だが,ここ昭和基地ではNiCT派遣の電離層部門ではなくて衛星受信部門の管轄なのである.
ところで,Wikpediaで「時刻」を検索したら,日本では古来から「不定時法」という独自の時間区分が使われていたことを知る.これは,一日を昼と夜に分けて,それらをさらに6等分していたもので,「丑三つ刻」なんていうのがそれ.太陽が出ない今頃の昭和基地じゃ,卯の刻から酉の刻までしかないことになる.























