事務処理インターフェース

これまでずっと研究室で事務補助員を雇っていたのだけれど,就労規定や予算の都合もあって今年度は無理そう.

国立大学の独法化で業務が効率化されるという期待もかつてはあったが,蓋をあけてみるとむしろ逆で,研究以外の業務負担は増加している.それにもかかわらず,事務補助なしでやっていかなかればならなくなった.

この難局を乗り切るために(いや,これは一時的な局面ではないので,むしろ,定常化しつつある現状に対応するためと言ったほうが適切かもしれない),IT技術を応用して,不統一・煩雑・無意味な重複が蔓延する外側の状況を少しでも統一的に処理できるようなインターフェースを構築する方法を模索中.フローとストックの概念が鍵.


新学期

新学期の始まり.それなりに準備してきたつもりだが,事務連絡部分はどうしてもそれを受けての対応になるので,さみだれ式になってしまう.さっそくオンラインシラバスの不備を発見・通報.

事務仕事は,新学期が落ち着くまでしばらく続きそう.


私の所にも春が

東京から帰札したところに来客.をお裾分けしに来てくれた.雑談している所に次の来客.もう一つが届いた.お見舞いにも近いお二人の心遣いに感謝するばかり.気持ちをあらたに明日からの新年度を始めようと思った.

帰りの飛行機の中で「パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」(海部 美知著)という新書を読んだ.筆者のBlogで2005年に提示された概念を書籍化したもの.この中で出されているもう一つのキーとなる概念は「厳しいぬるま湯」.変人まがいの奇抜な発想や行動を受け入れるシリコンバレーに特徴的な,結果が求められる反面失敗しても許される集団環境(クラスター化した空間)のことを比喩した言葉だが,CoSTEPにしても私が属する日本の学術分野にいおても,「厳しいぬるま湯」を作り出すクラスター化が必要なのではないかと思った.現状は「厳しさ」ばかりで「ぬるま湯」的なところが少なすぎる,と思うのである.自分としては「ぬるま湯=居心地の良さ」と考えているのだけれど,おかみに保証されたぬるま湯ではなくて,ボトムアップでクラスター化した集団内が醸し出すぬるま湯である.

東京での学会出席で感じたのは,これまで身近にもあったクラスターが,それ自体縮小し,さらに特定領域に偏在化もしてしまって,自分にとっての「厳しいぬるま湯」環境を再構築しなければならない局面にきているのではないかということ.しかし,人材供給源は疲弊し,牽引力もリーダーシップに無責任だったり元気がなかったりして,やっぱりまだまだ冬の時代は続きそうなのである.少なくとも,今回久しぶりに参加した学会は,厳しさとしてもぬるま湯としても,私にとってはもはや魅力的なクラスターではないことは確か.自分の周りに「厳しいぬるま湯」を見いだすことが出来る人はほんとに幸せだと思う.

この札幌にもそういうクラスターを構築できればよいのだけれど...新年度体制はどうなることやら...


大停電

今朝宿泊先のホテルから研究室のサーバーにアクセス中につながらなくなった.学会会場へ出かける都合もあってそのままにしていたが,夕刻にホテルに帰ったら,札幌で大停電があったという.原因はカラスだとか.サーバーのダウンもそのせいらしい.ダメもとで研究室に電話したら,院生が在室していてくれた.たのんでサーバーを再起動させてもらう.

学会のほうは,越冬ごしの三年ぶりの出席.桜満開・春うららで,室内で発表を聞いているのがもったいない感じ.ポスターにはあまり来客はなくヒマ.

あすは朝一でオーラル発表.懇親会でふくれすぎたお腹をかかえながら,ホテルの部屋で最後の準備.

CoSTEPの評価の件,conyさん経由で産経ニュース【竹内薫の科学・時事放談】にも載っていたことを知る.筆者にも相当思うところがあったらしい.


ライチュウ

学会で上京.搭乗便がポケモンジェットで,春休み中ということもあって子供がいっぱい.羽田上空は厚い雨雲で離発着がたてこんでいた.トラフィックコントロールの待機旋回中に機体に落雷(飛行に異常は無し).さすがピカチュウジェット.


北の地の春を待ちわびる

低温研改修工事落成記念で創作銘菓が振る舞われた模様.題して「北の地の春を待ちわびる

《低温研将来計画委員会改修工事担当の趣旨》...とはF教授の趣旨以外には考えがたく,人の心に清涼剤をもたらす誠実な気遣いといい,「らしさ」を演出するアイデアといい,それを実現してしまう実行力といい,この趣向には感服してしまった.

これくらい精神的に余裕がないと,このご時世やっていけないよなぁ...と,お菓子をもらったわけではないけれども,自分のすさんだ精神状態を反省してみる.私の心の冬があけるのはいつのことになるやら...

年度切り替えに関する事務作業で今日一日が終わった.


送別

今年度最後を飾る一年間の研究成果発表会.その後追いコンに突入.

南極からの帰途にあるしらせもシドニーを出て最後の航海に旅立った模様.そういえば,観測隊は28日夜に帰国するんだっけ.丁度学会で上京することだし,成田まで出迎えに行こうか...と思ったけれど,予約した東京便の時間が遅いので無理か...(調べたら,閏年ということで今年の帰国は例年より一日早く明27日だった).

南極半島にある棚氷の一部が崩壊する気配だとか.「暖気と海洋波が崩壊を引き起こしている」という解説があるけれど「海洋波」の効果ってどういうメカニズムなのか知りたくなった.


修了と次の動き

学位記授与式.うちからの修士号取得者は若干二名.

来年度の動きも活発化.学院・研究院の年間予定表が届いたのでWikiに登録.

国際南極大学の特別講義を今年度と同様に引き受けることになった.越冬直後の新鮮さはもうないので,その辺をどうするか思案のしどころ.

北大全体でまとめて保守・レンタル契約することになった複合機の納入.業者が変わったので機種も変更となり,今までと同様の使い方ができるように注文してセットアップしてもらう.結局,こちらの難題に応えるために半日仕事になった模様.


大失敗

月末にある出張の代休日.でもほんとに代休日になった試しはない.

今夜札幌を発つというのにデータの移行作業をしているヤツ.何度も失敗して,時間的に間に合わなくなり,結局ドライブごと持って行くことに...と,ドライブを本体から取り出してみたらみごとにクラッシュ.全てが永遠に消え去った.

と,ここまではすべて,作業を手伝っていた私の失態.まあ,ろくでもない札幌の記憶をすっかり忘れて後腐れなく去っていくのには丁度よいかも...なんてごまかしてはみたものの,なんとも申し訳ないことをした.

ウサばらしの茶飲み友達がいなくなるのは寂しい.

ちゃんと代休にしておけばよかったかもしれない一日....


CoSTEP発表会

CoSTEPの「作品発表とシンポジウム」にお誘いをうけていたので聴きに行く.CoSTEP開講3年目ということで,発表会も3回目になるが,私は前の2回は越冬中だったため今回がはじめての機会となった.型破りな発表会に圧倒されつつも,コメンテーターの古田ゆかりさんがあとで感想で述べていたように,なにか居心地のよい雰囲気を感じてしまう.作品発表では私のネタが何度か使われたりして赤面する場面も...

発表の中で扱われていた,メディアの利用・編集者との闘い・災害に関する住民教育・エコツアー・環境教育,等々の内容は,どれをとっても自分が普段関係している仕事に直結するものばかり.このBlogの話題として取り上げているテーマも,最新の関連分野の進展の紹介だったり,科学関係本の書評だったり,体制批判だったりするのだけれど,思えば,日常的にそういうことをやってきているんだなぁ,とあらためて自覚させられた.

コメンテーターの諸氏から「芳しくなかった中間評価については評価軸が違うので気にすることはない,むしろ実質的にはCoSTEPはトップをいっている」と異口同音にコメントがあったのは私も同感するところ.

今回初めて,CoSTEPの活動に関わった研究者を対象に事後アンケートを実施したということで,その結果が会場で配布されていた.「双方向」の一翼として研究者もまたこの活動を通じて変わることを期待されているのである.

配布されたアンケート結果には回答者の名前は伏せてあるのだが,私の回答はヒントが多すぎて簡単に特定されてしまう内容でちょっと冷や汗が出た.実はその中に,中間評価は正当に評価されていないんじゃないの,というようなことを書いていたのだけれど,コメンテーターの意見を聞いて的外れではなかったとことを確認できて,ちょっと安堵している.

それから,討論の中で出ていた,CoSTEPの基盤となっている「科学技術振興調整費」について.うちでもこれに応募して何かを立ち上げようとしているけれど,この競争資金の実質は「呼び水」としてのスタートアップ資金であり,支給期間後の持続性については保証されていない,というところが気になった.やっぱりこういう資金を渡り歩きながら大学院教育を維持していこうという発想自体が基本姿勢として間違っているということなのだろう.振興調整費でたちあげる新しい教育プログラムを,資金が切れた後にどう維持していくか,という面を当初から真剣に責任をもって考えていく必要がある.これはCoSTEPにもいえることではあるけれど,それ以上に環境科学院担当教員として身につまされる話だった.

ともあれ,3期生のみなさん,修了おめでとうございました.CoSTEPの長期的な評価は,今後の皆さんの活躍にかかっていると思います.今後のご活躍を期待しています.


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