報告

今年度初回の研究院アワーで越冬の報告.聴衆には南極経験者も多く,自分も一言,というのを持っておられる方々の前で話すのは緊張する.

座長の高田先生からの質問(というか指摘)…充分に噛み砕けていないかもしれないけれど,たぶんこんな趣旨.

いろんな分野でも長期的にデータをとってレポートを出す仕事は存在しているけれども,それに満足してしまって,新しいなにかを生み出すために新たな要素を付け加えていくような何かがなかったり,有機的なつながりになっていないことも多い.南極観測50年の体制ではどうか?

聴衆のみなさんはこの点に「その通り」と感じられたところがかなりあるようだけれど,私はあまり的確に応えることができなかった.この点に関しては思う所がいろいろとありすぎてまとめきれなかったせいもあるが,あとから考えてみると,いつの間にか観測隊側の立場になってしまっていたような気もする.いつも極地研側の姿勢を批判しているのに,その立場に自分が陥ってしまている罠なのかもしれない.

私は,誰かに納得してもらったり共感してもらったりする趣旨で話すよりも,「それってどうなの?」「違うんじゃない」「私も一言」と感じたり考えたりしてもらうようなやり方を指向するほうなので,質問というよりは聴衆の主張を引き出せたという意味では講演は成功だったかもしれない...と自己完結しているところ.

「南極...ふぅーん」で終わらずに,こういう面白い議論がしっかりできてしまうところが,やっぱり北大のポテンシャルなんだろうと思う.


還暦記念

恩師の還暦祝賀コンパ.ゼミ終了後に研究室でささやかに開催.

本来ならば私ぐらいの立場で企画していろいろ人も呼んでしっかりやるべきことなのだけれど,帰国後のボケもあって出遅れてしまっていた.かわりに,院生の皆さんが気を利かせて手作り料理での祝宴を企画してくれた.感謝.

チャンチャンコと帽子の代わりにランニングにも使える赤いベストとヘッドバンドを贈呈.

師のお言葉…論文を書き続けるのに必要なもの…「気合い・集中・執念」

私的には,「これポ」「これ論」が院生の皆さんにはおすすめかも.


シメのフレーズ

二日後にひかえた講演のプレゼン準備.学会支部の連絡網整備など.

一年前の今日の記録をみたら,「悪天のため南極大学を休講」とあった.天候により休みになる講義とはなんだろう?と一瞬疑問に思ったが,初のA級ブリザードが来て外出禁止令が発動され,講師が観測棟にトラップされていたためだったと思い出した.

これでプレゼンのシメのフレーズを決定.


上陸点

JARE47のホームページを構築して,RSSフィード機能をつけたことは前にも書いたが,あちこちのBlogを巡回しなくても最新のヘッドラインをまとめて読むことができて便利.今回も昭和基地から耳寄りの情報が届いた.第一次隊が上陸式を行ったと言われている場所を突き止めたというもの.

「突き止めた」というので不思議に思われる方も多いかと思うが,一次隊が最初に基地の候補地に選んだ場所は,現在の昭和基地主要部がある東オングル島北岸ではなく,東オングル島と瀬戸をはさんだ南側にある西オングル島のどこかであった.それを記念して西オングル島には「昭和平」という地名のついた隆起海岸があるのだが,当時の写真とみくらべても,「昭和平」はどうも様子が異なる.それじゃいったい,本当に上陸式を行った場所がどこなのか,という疑問が残されてきたのである.

古株の隊員に聞けばわかることなのかもしれないが,昨年と今年は観測隊50周年ということもあって,この記念すべき上陸式地点を自分たちの手で明らかにして記念の写真を撮りたいと思いながら越冬してきた.昭和平よりも海峡(東)よりのどこかだろうという見当はつけていたのだけれど,結局越冬中にはめぼしい地点を見つけることができず断念していたという経緯がある.

現在越冬中の48次隊が,ようやくその地点を明らかにしてくれた.だいたい我々が考えていた場所と同じ.今回の再発見の手がかりになったのは,プロジェクトXで放映された当時の記録フィルムの映像だったとか.我々は,写真に映っている特徴的な岩を手がかりに探そうとしていたのだけれど,それにこだわりすぎていたのが敗因かもしれない.

内心では地理屋の意地にかけてでも,と思っていたところもあり,やられた!,と思う所もあるが,とにかく懸案の問題がはっきりして良かったと思う.


五月病

連休最終日.

心身ともに活動度が低い.何にしても投げやりな気分.沸々とわいてくるものがない.具体的な目標ではなく,追い求める星の話がしたい...


開花

image札幌の桜.


春スキー

どこにもでかけられず家でくすぶっている息子をキロロへスキーしに連れ出す.残雪は思いのほか多く,春霞がかかった空に余市岳や飛行場方面の山々が白く輝いていた.

ザラメの斜面も快適.足慣らしに林間コースに入ったら,他に滑っている人がいなくて貸し切り状態.自重で前進するのにまかせてゆっくり降りていく.野鳥のさえずりや林間を抜ける風の薫りに包まれて,至福の快感に浸ることができた.これでたき火でもしながらキャンプできたら最高なんだけどなぁ...

息子は東京育ちで,小学校に入るまではゲレンデに出たことがない.もちろん父子でのスキーも今回が初めて.越冬している間にスクールに通って鍛えたらしく,ほとんどの斜面をついて降りてこられるようになっていたのには驚き.

今日の気温は6月中旬並みだったとか.確かに,札幌近郊の山が一気に黒さを増したような気がする.


フォールドシーズンに向けて

連休後半に入るも,ウダウダ.これからのフィールドシーズンに対応すべく,南極から持ち帰った荷物の整理をかねて,野外装備を整理.

34次越冬時の支給品もまだ残っていたりするけれど,使用頻度はそれほど高くないまま47次支給品と一緒にケースに収まることになった.もったいないので捨てずにとってあるものたちなのだけれど,南極観測支給品で帰国後の北海道でも使おうと思うようなものは少ない.個人的な趣味に合わないとかそういうことではなく,使い勝手とかそういう問題.


寄り添う?

昨日公表したJARE47サイトのブラッシュアップ.いろいろいじくっていたら,同じシステム構成で運用・管理している他のサイトにも共通のアップデートやパッチを当てなければいけない箇所があることが明らかになって,結局一日仕事になってしまった.

このJARE47Webサイトにリンク集を設置して,そこにRSSフィード機能を追加したところ,早速,最新の更新情報が捕獲された.時間的にはほぼリアルタイムの捕獲情報である.

捕獲した情報によると,南極へ出発する前から帰国後までに渡って,JARE47参加者の誰よりも詳しく丁寧に観測隊のことを伝えてくれていた,み・くりさんのサイト–Katabatic Wind–が,このたび一応の活動を終了したという.今後は「自然科学を生業としている人&人間と関わることを生業としている人」というコンビで新たなBlogを始めることになった模様.

自然科学の調べる楽しさ・分かる嬉しさを実感しながら,発信することにも長けている二人が今後どんなBlogを綴っていくのか非常に楽しみ.おたがいにずっとちゃんと「寄り添う」コンビでいてほしい,と,やきもきしているのは私だけではないハズ.


サイト完成

JARE47ホームページ作成が一段落して,メーリングリストに案内を流す.さっそくアクセスカウンターが回り始めた.連休の谷間とはいえ,パソコンの前に座って仕事している人が多いんだねぇ.


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