逃避モード
午前中,臨時のオペ会.
午後,ラングホブデに研修に出かける予定だったが,曇り空で風もあるということでとりやめ.
これから夏に向けての怒濤の日々を思いつつ,逃避モードで一日を過ごす.
午前中,臨時のオペ会.
午後,ラングホブデに研修に出かける予定だったが,曇り空で風もあるということでとりやめ.
これから夏に向けての怒濤の日々を思いつつ,逃避モードで一日を過ごす.
白瀬中尉の故郷秋田で開催されていた雪氷学会の一般向け企画で昭和基地とのテレビ会議があって,早朝はそれに出演.隊員で基地にいる学会員は私と隊長だけ,ということで引っ張り出されるハメになった.
移動カメラで管理棟の主要内部をざっと案内したのち,会場からの質問に応える.出てくる質問はどれもそれなりに難しい内容で,一般向けとはいえ,その道の専門家もいるはずの学会会場を相手にしているだけに,下手な受け答えができず,けっこう緊張する.おまけに,頼みのスライド表示用PCが不調で,絵で説明できる質問にも言葉だけで説明しなければならなくなって,あせりまくり.たぶん,これまで出演したテレビ会議の中で最低のできだったかもしれない.
極めつけは,小さなお子さんから出た「おしっこ」の質問.「外でしたら,こおっちゃうんですか?」
たぶん小学校にも上がる前のお子さんだろう.わかりやすいようにペール缶トイレの話や熱湯爆発の映像も見せてあげたかったけれど,PCの不調でそれもならず,ついつい難しい説明に終始してしまった.ごめんねコウタ君.
ちなみに,白瀬矗中尉は真宗のお寺の息子で幼名を知教という.私も同じく真宗の寺に生まれ,名前に「教」の字をいただいており,しかも中尉の改名後の「ノブ」も私の名前の一部である.どちらも南極に入れ込んでいるというのも,そしてこうして秋田と交流できたというのも,なにかの因縁かもしれない.
早朝,明日のテレビ会議の接続試験.お昼過ぎに海氷GPSのデータ回収.引継ぎ資料を作成したり.
なんということもない平凡な一日.
日中プラス2度くらいまで気温が上昇.このところ,朝晩に10m/s以上のカタバが吹いて日中にピタッとやむ,というサイクルが続いている.カタバは真東の大陸からそのまま地を這うように吹いてくるのですぐわかる.昼夜の寒暖差が大きく,また,冷えた大陸と温まった海域との気温のコントラストが大きくなっているせいだろう.
熱赤外放射温度をみているNOAAの4ch画像でも,海氷が黒く映っていて,海水なみに温まっているのがよくわかる.今後の海氷上行動にはますます注意が必要.
L/Sバンド衛星受信アンテナがまたぐずりはじめた.たぶん気温差の影響.やっぱりこの季節は,ACUのパラメータをこまめに再設定してしのぐしかないか…
昨夜から引き続き今月2回目のVLBI観測.今回は無難に終了.
超伝導重力計の記録に大きな振動がでたらしい.千島の地震をとらえたか?
今日も快晴.除雪作業が活発.夕食後から今月2回目のVLBI観測に突入.
asahi.comに「南極2千メートルの氷の下、多数の湖が存在」という記事.たぶん出典は,Siegert et al. (2005) A revised inventory of Antarctic subglacial lakes. Antarctic Science, 17 (3), 453-460. だと思う.すでにAGUで発表されていて,昨年の日付で出版されている論文だ.なんで今頃ニュースになるんだろう?ただ注目すべきは下記の記述.
米英ロの研究者による解析で、多数の氷床下湖の存在がわかり、その中にドームふじ基地から約60キロの地点もあった。48次隊はほか数地点とともにレーダーで観測する。
寡聞にして,48次でドームF付近のレーダー探査をやるというのは知らなかった.もう一度SALE Workshop OutputsのOverviewのpptファイルをみたら,ドームF付近に「New Survey Site」って○がしてあった.これのことか?
ドームFのコアの年代がそれほど古くなかったとこといい,氷床底湖のことといい,執筆中の原稿で修正しなきゃいけない箇所が増えた.それも前向きな修正.
私の仮説に追い風が吹いてきたかな?48次隊のレーダー探査,期待してますよ.
【関連ページ】
朝から今月2回目のVLBI観測の準備.
しらせ出航前恒例の本部総会の日.いろんなことが表に発表された.
100万年前まで遡ると期待されていたドームFのコアが72万年前までのものだったとか,49次の観測隊長が発表されたり,今度の夏に3名の客人が昭和基地にやってくることだったり.
ここでは書けないことがまだまだいろいろあるけれど,今後の展開をお楽しみに.
明日はいよいよしらせが出航する.
休日日課だが,朝から重機がフル稼働.夏オペに備えて装輪車が走行できるように,地面を出す除雪作業が本格的に始まっている.
次のVLBIの準備と並行して論文と昭和基地Nowの原稿書き.そのための調べ物をしながらインターネットを徘徊していたら,知人のBlog経由でいくつかの興味ある情報にたどり着いた.
北極圏犬橇遠征・環境調査プロジェクト AVANGNAQ アバンナット…「やまちゃん」こと,JARE46-FAの山崎さんのwebサイトがオープン.10年ごしの計画で,グリーンランドからアラスカまで,科学観測をしながら犬ぞり旅行を続けるプロジェクト.応援してます. 冥王星に続き、地質年代も“定義”変わる?(読売新聞)…ここでも前に何度か書いたこと.まだやってたの,ってかんじ. 「みなさんと一緒バージョン」(YouTube)…ついにここにも出てしまったか… 「英国科学実験講座.」(サイエンスチャンネル)..ここに「(7)南極・氷の世界からのメッセージ」シリーズ4回分がある.昭和基地発信の「南極教室」でも使えそうなネタ満載.
風が強いが快晴.帰国後におみやげやイベントに使う公用氷を採取するオペレーションを実施.手空き総員で一日かけて中ダン・小ダン合わせて300箱ほどを採取.
L/Sバンド衛星の今日一日の受信状況を確認したところ,なんと,ほぼパーフェクトを記録!!これまでの受信ライン数の倍も取得できているパスもある.
このところ不調が極みに達していたため,根本的解決を期して,昨夜に徹底的なアンテナ調整を実施していた.どうやら今回いじくった箇所がビンゴだったようで,劇的に改善された.前次隊のときからあまりにも頻繁に不調が発現していたので,今度の夏オペではアンテナの交換が予定されているのだけれど,その必要もないんじゃないかと思うほど絶好調.
きれいな受信画像が得られるというのは,なんとも気持ちがよい.これから海氷が不安定になっていく季節,我々の海氷行動はもちろん,しらせの進入航路を決める参考資料や,航空オペレーションのための気象情報としても,昭和基地で受信している衛星画像の重要性は増していくことになる.
このアンテナ君,これまでさんざん世話を焼かされてきた問題児だったけれど,元気になった以上は,リリーフが来るまでとことんがんばってもらうつもり.