ストーム

早朝,極地研と朝日南極教室のテレビ会議の二本立て.極地研のほうのテレビ会議はビジネスミーティング.そちらに誘われていたのだけれど気乗りせずヤメ.国立科学博物館で夏に開催される南極展もあって,これらかテレビ会議がびっしり予定されている.

昨日の強風でドアを閉め損ねて指をはさんだ.今日になって爪がはがれた.キーボードが打ちづらくてイライラする.握力もないので,食器を洗っていて落として割ったり,いいことない.

昼食後,L/Sバンドアンテナの向きの調査.制御ワークステーションから方位を打ち込んで,その通りにアンテナが向いてくれるかどうかを確認したところ,西向きの精度が悪いことが判明.調整が必要.そのあと,大型アンテナ設備監視用ワークステーションの不具合を治す作業にとりかかる.慣れないOSなので解説書を見たりするものの,ズバリというものがない.結局力ずくでなんとかやりたいことだけはできるようにした.根本的な修復は未解決.

今夜は地磁気がストーム状態.久しぶりに雲もなく,長時間オーロラが舞うのを見ることができた.


中毒の続き

朝から風が強い.L/Sバンド受信用アンテナの修理をするつもりだったがヤメ.夕刻には外出注意令が出た.

imageついに中毒が高じて,自分のMacの画面をCTUのPC風にするまでになってしまった.実際,番組の中ではMacが結構使われていて,個人的にはうれしい.また登場人物の中でChloe O’Brianがお気に入りなのはいうまでもない.

さて現在の私のMacのデスクトップはこの図の様になっている.

基本はSetAlphaValueというのとWebStickiesというのでウィンドウを半透明化していること.あとは,昭和基地Wikiの情報更新画面をバックグラウンドに常時表示させておいて,手前には,業務の衛星受信用ワークステーションのターミナルチェックやなんかの画面を表示させている.おまけとして,24のカウントダウン音を時報として鳴らしてくれるWidgetやら24風のデジタル数字を表示してくれる時計やらを配置した.これだけでもうCTUのエージェント気分である.

メールの着信音には,CTUの内線電話で使われている音を使っている.この音に変えたとたんに,札幌の研究室のサーバーからクラックアラートメールが届いたりなんかして,ちょっとマジにテロ対策をやっている気分になってしまった.

画像には,もうすぐ極地研デビューを控えているWikiの画面があるのに注目.Wikiの内容は内部資料が多いので実際の動作をお見せできないのが残念だが,このキャプチャ画面を通して雰囲気だけでも見ていただこうと思う.

いったい昭和基地でなにやってんの?とあきれられそうだけれど,まあこの程度のおふざけは,極夜期の暇つぶしということでご容赦願いたい.

夕食後,南極大学の9回目.

  • 「マーカス」
  • 「住宅について語ってみよう」
  • 「海に行こう」


  • 中毒?

    休日日課.

    北海道関係者で,MWFになにかやろうという打ち合わせ.

    Twenty Four中毒がおさまらず,英語のシナリオを一日かけて2シーズン分読破.


    基地外デビュー?

    休日日課.

    国内ではそろそろ次の隊の準備が始まる.これまで基地内に限定して運用してきた昭和基地Wikiを,極地研内からもアクセスできるようにして,極地研ー昭和基地間の情報共有手段として試験的に使ってみることになった.

    その手続きのため,いくつか書類を作成.どうせ内部だけなのでさして大きな違いはないのだけれど,Wikiの有効性を試してみてもらえるという機会を得て,ちょっと気恥ずかしく思うのと同時に,もうちょっと見栄え良く作ったほうが良いかな,などと思ったりする.


    二日酔い

    昨夜飲み過ぎてひどい二日酔い.油汗を流しながら当直業務.

    今夜からしばらく檜の木片が浮かぶことになった風呂に入り,ようやく復帰.


    気象記念日・電波の日

    今日は気象記念日・電波の日.

    image越冬隊には気象庁や通信関係の役所・研究所から派遣されている隊員がいるので,それなりに盛大に祝賀会が開催されるのが通例となっている.特に,定常気象観測部門は5名の大所帯で,隊内では一大勢力だ.彼らの「気象記念日」にかける意気込みは格別である.

    今日を記念して,気象部門から,これまでのブリザード命名証明書とゾンデ放球証明書が授与された.左は,今次越冬第2号のブリザードにつけられた名前の証明書.その名の由来は私にある.命名者の機械隊員がこの証明書を私に譲ってくれた.

    image気象棟の裏には大きなドリフトができる.そこに雪洞を掘って臨時の居酒屋がオープンし,気象隊員によってお酒とおでんがふるまわれた.中の照明は氷で作った入れ物にろうそくを灯したもので,なかなか雰囲気がよい.


    極夜入り

    朝一で月例の全体会議.

    会議中に窓から外を眺めていたが,ずっと暗い.計算上では今日から太陽は昇らないことになているのだけれど,曇っているので実際には太陽がどうなっているのか確認できず.

    月末処理で一日つぶれる.


    手前味噌

    手前味噌な話で恐縮だが,北大山岳部の検討システムは非常に良くできているとつくづく感じる.一学生団体が構築・運営しているのだと考えると驚異的でさえある.このごろは今までに増して強く感じるようになった.

    南極観測では,訓練やマニュアル・指針などを通して念入りに安全・危機管理が行われているけれども,それを実行する段階での運営システムはほぼ越冬隊の内部努力に委ねられているといっても良い.他になにかできるかと言われても,実際のところどうしようもないのも事実であるが...だからこそ,現場で運営に携わるものの責任は大きい.

    そういう中ではどうしても過去の越冬経験者の比重が大きくなりがちである.南極体験は隊ごとにいろいろあるから,過去の経験がそのまま今回にも適用できるとは限らない.それ由に,過去の経験に頼りきってしまうのは問題だというのも一理ある.しかし,判断というのもは大なり小なり経験に基づくものであり,尊重しなければいけない面があるのも確かだと思う.

    越冬隊員にはそれぞれの履歴があり経験がある.医療・建築・製造・海保・自衛隊等々,それぞれの現場・職場で安全管理や危機管理について充分トレーニングされている人も多いし,まさにそれを仕事にしている人すらいる.そういう経験や知恵を結集すれば,いろんな問題は解決していけると思う.

    これまで私は,自分流のやり方を前面に出すのをためらってきた面もある.自分の自信のなさからかもしれない.実質的には押しつけていながら,声高にオーソライズされることを忌避してきたきらいもあって,それがかえって問題となった面もあると反省している.でも,明確に方針を示せば理解が得られることは分かってきた.

    そこで冒頭の手前味噌に戻るが,私の経験の元は,AACHで趣味の世界とはいえ人命に関わる検討と反省を繰り返してきたこと,そして仕事の上で野外調査を主とする院生たちの研究・調査活動を支えてきたことにある.もちろん全てが成功してきたわけではない.死亡事故を経験したこともあるし,やむを得ずレスキューの指揮をとったこともある.

    それらに照らしても,北大山岳部流のやり方はここ南極でも通用するし,今,越冬隊内で要求されている事項は,まさにそれを適用することで解決できるとすら思えるようになった.歴史的に見ても,観測隊の中でAACH出身者が果たしてきた役割はけっして小さくない.それを考えると,AACHが南極観測から得た経験を自らの活動に取り込んできたのか,あるいは逆にAACHのDNAが観測隊に取り込まれているのか,そんな可能性すら感じるのである.「AACH流が使える」と思うこの感触は,私個人の感覚の域を超えていると思う.

    ただ,AACH流というのは,議論に多くの時間を費やすものである,という性格を有する.信頼感に基づいた議論は,対立意見が白熱しても決裂には至らないものである.その信頼関係をどう構築するかがAACH流が生きるかどうかの前提条件の成立にかかってくる.

    学生時代の純真さならばそれも比較的たやすかったが,いい大人の集団では困難なことも多い.だけれども,南極観測隊という自負心と協調性を信頼すれば,かえって,それぞれの経験を活用できる点で,もっと有効に機能するのものと信じたい.


    やりなおし

    26日に開始した今月の海氷GPS観測で不具合が発生.もう一度やり直すことにして,再設置に出かける.

    夕刻,定例のオペレーション会議.

    土日に,PS2の「ウィニングイレブン」を使って「第一回くるくるイレブンKING決定戦」が開催されたが,今日の新聞でその結果が発表された.予選リーグを制した上位4名で行われた決勝トーナメントはすべてPK戦という拮抗した戦いとなった.

    私は予選リーグで無得点・8失点の最下位.たかがゲームだけれど,なぜか非常に悔しい.

    夕食後,南極大学の8回目.

  • 「山の登り方」
  • 「電波利用にはルールがあります」
  • 「ドームふじ」


  • 後遺症

    休日日課.そろそろ太陽も見納め時.でもなかなか水平線が晴れてくれない.

    HDのクラッシュの後遺症で,これまで溜め込んだデータの保管作業に追われる.


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