添付書類の弊害

北大で開催されるオープンユニバーシティで昭和基地とテレビ会議する予定で,午前中はその準備.しかし,この案内のページ,なんで全部PDFにしてるんかねぇ...やっつけ仕事も甚だしい.Webサイトの記事ぐらい,もう少し気合い入れてHTMLで作れ,と言いたい.CoSTEPなんてやってるくらいなんだから,こういうところにももっと気を使えるような人材を投入すべきなんじゃないのかねぇ?

それに,このところ学内業務関係で送られてくる連絡は,やたらとメールの添付書類になっているものが増えた.4年前に,エドモントン滞在記の3/263/28ここで警告していた事態がますます悪化している.平文ですむものはむやみに添付書類にするな!!と言いたい.

午後,設営部会.

夕刻から急に天候が悪化.外出注意令.


破裂

imageマイナス34度.海水サンプリングのための穴開け.夏オペの時にドリルをスタックさせた例のイヤな仕事.予想では9mぐらい掘る必要があるが,7mくらいで海水に達する前に今日の作業は終了し次回に持ち越し.

image夕食後に管理棟への通路(ラーメン横丁)に置いてあった炭酸飲料の缶が爆音をたてて自然破裂.室内温度はプラスのハズなのに,通路の壁際は氷点下になっていて凍結したらしい.近くにいたら怪我していたかも...

午後,定例の海氷GPSの設置にでかけ,引き続いてプロジェクト試験第2フェーズのための準備などを行い,休む間もなく観測部会.


第2ステージ

海氷掘削ソリの試験が一段落して,引き続き海底探査のための水平無限ケーブルを通すための第2試験ステージに移行.そのための資材準備で一日外作業.マイナス30度の外作業は,短時間でも疲労度が違う.

朝日新聞に「タイガ火災跡を大規模調査へ」という記事が載っていた.ALOSも使うのだとか.きっとうちと関係ある人々の計画に違いない.


海氷洗濯機

ライブステージはあるし,中継点旅行の準備でS16組はでかけるし,我々は海氷掘削ソリの試験があるし,という感じで,休日日課にも関わらず早朝の食堂は賑やか.

海氷掘削ソリの試験もいよいよ終盤.セジメントトラップを仕掛けるという実質的な仕事もかねて,向岩ルートを通って,オングル海峡の最深部へとでかける.

動作試験ということで,いつもやってしまうようなオトボケミスはいくつかあったけれど,掘削は至って順調.実際に海水まで突き抜けたのは今回が初めて.海水の中で海氷の削り屑がドリルでぐるぐる回されている様子は,さながら『海氷洗濯機』である.

imageまだ短い『日中』をついて,海氷を掘る.

image海水がしみ出してきてシャーベット状になった削り屑.

imageめでたく開いた孔一号にセジメントトラップを仕掛ける.この後に悲劇が...


準備

休日日課.ブリは早朝におさまり,外出禁止令も解除.明日の掘削試験の準備など.


一休み

imageブリ.お昼過ぎから外出注意令.夕刻に外出禁止令に変わる.

ブリで外に出られない時間を利用して,昭和基地Nowの原稿を執筆.お題はこのロゴに関する記事.

日本の南極観測が開始されたきっかけは,第1回国際極年(1882〜1883)と第2回国際極年(1932〜1933)に引き続く国際地球観測年(1957〜1958)であった.それから数えて50年目にあたり,今,四たび目の「国際極年2007-2008」の準備も進行中である.

今回の国際極年の特徴は,極域研究の意義や重要性を一般に啓発する「アウトリーチ」が盛り込まれていることで,「世界中の中高生たちも積極的に極域観測に注目しよう」という呼びかけがされている.ライブステージも,その一環になるのかどうかわからないけど,「第3回中高生南極北極オープンフォーラム」の趣旨もそこにあるみたいだし,今年と来年はなにかと南極が賑わうことになるだろう.


津波

今日も引き続き,海氷掘削ソリの試験.導入孔として掘った穴に掘削ソリの位置をピタッと合わせるのに苦労する.数センチの移動を雪上車で引いてやろうっていうのだから,ほぼ不可能に近い.なんとか合わせたところでようやく掘削にこぎつける.今後は,導入孔をどうやって掘るかが課題.

ジャワ島南西部沖の津波が昭和基地でも観測されたと海洋情報部からプレス発表があった.昭和基地の潮汐を観測している海保の担当部署から,基地内担当の私の所へ「何かなかったですか?」と問い合わせが来た.

実は数日前に雪上車でタイドクラックを渡って,その跡に大きな孔が開いているのがみつかり,ミーティングで注意を呼びかけていた.日付を考えると丁度津波が昭和基地に到達した頃にピッタリ合う.きっとタイドクラックはこの津波の影響で大きく開いたモノにちがいない.クラックを渡った直後はそんなに陥没していなかったので,潮の加減でその後に大きく開いたのだろうと予想(責任回避?)していたんだけど,あながち私の予想が間違っていたわけでもなかったみたい.それにしても,まさか赤道付近の津波の影響だったとは,驚き.


海氷掘削試験

image今日も引き続き掘削試験.トランスミッションのオイルが凍って動かない.ジェットヒーターで温めて復活.それでも,掘削は思うようにはかどらず,次回に持ち越し.

好評につき,南極展のライブステージのスケジュールが追加になった.開催期間中の土日は全てライブステージがあることに...こりゃ大変だ.


ウー

先日のAブリで,サイレンが凍り付いて鳴らなくなった.それ以来,昼食と夕食を知らせる合図は「ウー」という一言の館内放送になっている.

サイレンに代わって放送マイクでうなるのは当直の仕事だが,「う〜〜〜〜うぅ」とか「うっ」とか,その言い方は人それぞれで,毎回楽しませてもらっている.

気心の知れた越冬隊内とは言っても,いい大人が「うー」とうなるのは結構勇気がいることらしく,「お食事の用意が出来ました」なんてしおらしく言う人もたまにいる.これはこれで人柄が出ていておもしろい.

知らない人がこの放送を聞いてもなんのことだか分からないに違いない.「うー」の一言で済んでしまうというのも,昭和基地の閉鎖社会のなせる技の一つであろう.

image海氷の流出によって失われていた向い岩ルートが再建された.


一筋縄では…

image海氷掘削ソリの試運転...といきたいところだが,低温で発電機が始動しなかったり,いざ海氷上で動かそうとしたらロッドがチャックに入ってくれなかったりで,試掘はまた今度.

汚水配管凍結のため,朝から洗面所とトイレが使用禁止.必死の復旧作業の末,夕刻には使えるようになった.数日ぶりにとっつき岬から帰還した隊員たちがお風呂に入ることが出来てなにより.

とっつき組の帰還を待って誕生会を開催.6月と7月をあわせた6名のお祝い.


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