そり
今回のプロジェクト用に特注したソリの事前点検で鶴見の造船所へでかける.
なぜ造船所なのかというと,なんと日本の南極観測で用いられている大型そりは,ヨットの造船技術を応用して作られているのだ.時には固く時には柔らかく,はたまた,1メートル以上もある氷上のデコボコを乗り越えて雪上車に引かれていくそりは,常に過酷な歪みにさらされている.ガチガチに作ってしまうとかえって壊れやすい.その点,波や風にもまれて揺れ動くヨットをささえる技術が生きてくるということらしい.南極のソリはまさに「氷の上の船」であるといっても良い.実際のところ,我々の活動範囲は海氷上なので,凍ってはいても海の上で仕事をすることにはかわりはないのだけれども...
今回仕上がったのは,海氷掘削機を搭載するための「掘削ソリ」,ならびに水平ウィンチを搭載し作業全体の司令塔となる「観測幌ソリ」の二台で,仕上がり具合のチェックおよび搭載する機器との調整を行う.観測ソリの中には,収納付きの折りたたみテーブルや,座椅子の背もたれを広げるとベッドにもなるという機構も搭載されていて,ほんとにヨットのキャビンのようである.
コアラーをおろすやぐらそりとあわせて,我々は3台の専用ソリを手に入れたことになる.これだけそろってきて,我ながらプロジェクトの大きさを再認識させられると同時に,責任の重さも痛感した.これがとりあえずは単年度で終わってしまうのが非常に惜しい.
前途多難?
全員打ち合わせ.防寒具や作業服など,南極で必要な個人装備の配布を受ける.
夕刻,極地研究所主催の壮行会.
あいにくの雨で,前庭でのパーティは早々にロビーへ移動.某教授が去り際に一人つぶやいていた.「雨だ雨だ.前途多難だ...」
この言葉を跳ね返すべく,しっかりやろうと誓う.
とんぼがえり
週末を自宅で過ごして,再び上京.
梱包
お台場方面へ出かけたのち,輸送物品の梱包.
いよいよシリに火がついた感じ.
厚木
海氷開孔機の動作試験のため鉱研の厚木工場へ.





