罪滅ぼし写真展第二弾

罪滅ぼし写真展第二弾.梅雨明け後の写真が中心.すっかり秋色.

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『聖のまなざし』(現地で聖地と崇められている湖畔の風景)

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『ブータン・アルプス』
(グリンデルワルトにそっくりな石灰岩の谷)
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『奥の院へ』
(標高4500〜5000mの氷河・永久凍土地帯へ)
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『湖底へのいざない』
(氷河湖測深調査中に湖面直上に現れた蜃気楼)
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『天上の牧場』
(5000mで朝霜に凍える荷役馬たち)
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『未踏峰』
(ヒマラヤ未踏最高峰・ガンケルプンズムに初めて出会った瞬間)
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『峠の花嫁』
(4000〜5000mでよく見かけたけれど名前が分からない花)


復帰

imageブータンに出かけていて一月半ぶりに職場に復帰.

留守中にあった全学停電からの復旧に失敗して,サーバー群がしばらく不能になっていたことなど,いろいろと迷惑をふりまいてしまった.罪滅ぼしに写真でも...

今回は私にとってはブータンデビュー.20年前から堅実にブータンヒマラヤ研究に取り組んで来られた方々への敬意もこめて,いろいろと初体験をさせてもらった.

ブータンヒマラヤの印象は,なんといっても天気が悪いこと.そして長時間・大比高の昇降トレック.ここにまず掲載したのは,そんな体験を一枚で表現するにはピッタリの写真.題して『タンザ・ビーチの梅雨(モンスーン)明け』.

《タンザ》とは,今回の調査のメインテーマでもある氷河湖決壊洪水(GLOF)の危険が深刻な谷の標高4000m付近にある村の名前.この上流には,今にも決壊するかも知れないと考えられているモレーン堰き止め湖がいくつもあって,その中の一つ(下の写真の一番右)では,世銀の支援で排水作業が行われている.

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《ビーチ》とは,写真の中程から左側に映っている白っぽい河床の平坦面のことで,おそらくは,過去に発生したGLOFで運ばれて堆積した砂礫地であろうと思われる.その谷底から5000mの峠にむけて登高している最中に,見事な虹が現れた.ここまで来るのにすでに2週間以上歩き続けているのだけれど,雨が降らなかった日は一度もない.この虹を契機にモンスーンが明けてくれればいいのになぁ...と思っていたら,次の日からは比較的良い天気が続くようになった.そういう節目の日の写真でもある.

ちなみに,写真中央の石は,後々,衛星画像解析に使うためのGPS-GCPとして計測した.


ローマと極東の中間で

この前のフィールドは,二十数年ぶりのキルギスだった.前回行ったのはまだソ連だった時代で,チェルノブイリ原発事故の翌年.私にとっては生まれて初めての海外旅行でもあった.

その時に,限られた重量の中で選りすぐって携えていったのが塩野七生氏の「海の都の物語」だった.そして今回は,塩野氏のエッセイ集である「日本人へ リーダー篇 & 国家と歴史篇」を持って行った.ローマと極東日本の中間にある中央アジアの小国にいると,塩野氏の論調はビンビン心に響いてくるから面白い.さらに今回は,やじろべえのもう片方を補うつもりで,内田樹氏の「日本辺境論」も持って行った.これもまた同じように心に響く.

これらを読んで感じたいろんなことをフィールドノートに書き留めてきたけれど,それを披露するヒマもなく,もう次のフィールドへと出ようとしてる.今回はかなり時間がありそうなので,大作「ローマ人の物語」にでも取り組んでみようと思っているところ.邪道かも知れないけれど,まずは,一番面白そうなカエサルのくだりから.

ところで,この時点で最新の内田氏のblogに,『もうおしまいだ」的なワーディングで危機を論じる人』の危険性が書いてあった.

危機論者にとって危機の到来は個人的には「喜ばしいこと」なのである(なにしろ彼らの未来予測の正しかったことが事実によって証明されるからである)

という指摘は確かにその通り.だけど,塩野氏がエッセイにも書いているカサンドラのジレンマにも似て,破局の予言者として苦しい宿命を背負った研究者もいることはいる(特に環境科学者に多い..かな..).そういう危機論者には「だから私にやらせなさい」という出方もありうるし,そういう提案を積極的に認めるべきだろうと私は思う.

日本はこれから「縮んでゆく」..(中略)..「縮むこと」がもたらすメリットを最大化する工夫を凝らすこと、それが私たちにとってもっとも緊急な公的課題ではないのか。

まあ,内田氏の本当の論旨はこっちにあるんだけれども,この趣旨にしたって,やっぱり環境科学者は前向きに『縮むこと』を課題として受け止めていくべきだろう,とも思うのである...研究にしても教育にしても...


猛暑

朝から気温が高い.8月も終わりだというのに本日の札幌の最高気温は34度超.夏休みが早く終わって学校が始まっている北海道の子供達はかわいそう.


入試2日目

口頭試問.


案の定

院入試一日目.この先,組織的にどうなるか分からない時点での選抜.

洪水やら集中豪雨やら落盤やら,内外のあちこちで孤立・救出が散見される中,我が調査地もただではすまないだろうなぁ,と思っていたら,案の定...

出発までもう日がないのだけれど,現地駐在員がなんとか代替案を練ってくれるだろうと期待.


ごぶさた

image超久しぶりの更新.先月から今月中頃まで,左の写真の構造が国旗のデザインになっているところへ調査にでかけていた.20年以上昔に登頂したことのある山にも再会できて,なかかな有意義な調査行であった.

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帰国後すぐに,立山の登山研修所に赴き,次の調査の打ち合わせを低酸素室内で行う,というあらぎょうを済ませ,久しぶりに戻った札幌では,大量の事務と会計処理が溜まっていた.それに加えて,次の調査の準備と買い出し,そして入試業務もあり,すっかりてんてこ舞いの日々を過ごす.

その他この間にあったこと...運転免許更新...原稿一つ送付...一つ年をとった...人間ドック異常なし...iPadを入手(使いこなしはまだこれから)...

東大のOpenCoueceWareが,正規授業や公開講座の録画を「iTunes U」で無償公開はじめた.まずは田近さんの「全地球凍結」などを試してみる.プレゼン画面の左下を空けることが録画講義のコツらしい.


D論審査

D論本審査2件.


déjà-vu

臨時会議.おもいっきりデジャビュな資料が出現.誰かさんの専売特許であるかのように扱われるのは心外.


内輪のワークショップ

南極観測に関する内輪のワークショップ.

こういう話をしているときが一番しあわせかも.

南極ラングホブデ氷河における掘削観測ワークショップ

日時:2010年7月14日(水)13:00-18:30
場所:低温科学研究所 3F交流ラウンジ

プログラム:
13:00-13:15 掘削計画、これまでの経緯、ワークショップの意図(杉山慎・北大低温研)
13:15-13:45 南極氷床沿岸での海洋観測(青木茂・北大低温研)
13:45-14:15 氷床底面での生体探査(伊村智・極地研)
14:15-14:45 氷河氷床の熱水掘削(杉山慎・北大低温研)
14:45-15:15 南極沿岸域での衛星氷床観測の可能性(古谷正人・北大理)
15:15-15:30 休憩
15:30-16:00 ラングホブデ氷河でのこれまでの観測成果(齋藤隆志・京大防災研)
16:00-16:30 ラングホブデ氷河観測計画(澤柿教伸・北大地球環境)
16:30-17:00 衛星データを用いた接地線の検出(山之口勤・RESTEC)
17:00-17:30 しらせ氷河の流動速度変化(中村和樹・産総研)
17:30-17:50 IceSatデータによるラングホブデ氷河表面高度(福田武博・北大低温研)
17:50-18:10 棚氷を結合した氷床流動モデルの開発(佐藤建・北大低温研)
18:10-18:30 今後の予定、相談事項


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