日々の雑感 一覧

一次募集試験

入試.台風直撃もそれほど荒れず.蒸し暑い.

試験場は建築学会と重なったため,案内掲示が錯綜し,受験生には気の毒.無事試験場にたどり着けるかどうかも試験されているような感じ.

巨大教養食堂も激混み.開講時にもこれだけ混んでいるのをみたことがない.風雨の中を研究科まで戻る気にもならず,午後の仕事時間も迫っていたため,昼食はあきらめる.

仕事を終えて戻ったら,調理したおかずとご飯が蓋をしてとってあった.心遣いに感謝しつつ,ありがたく頂く.


台風接近

巨大台風が北上中.受験生は無事札幌入りしたであろうか?

明日は北海道に来そうなんだけど,キャンパス北部を行き来する用事があって,風雨の中になるのかと思うとちょっと憂鬱.

フィールドの院生も心配.


瓜田李下

ドックより帰還.結果は昨年とほぼ同じ.まあ問題なし.

バリウム下しのせいで落ち着かず「アインシュタインに挑む若き科学者の物語」 を一気に読了.

理論物理学のことはさっぱりだけど,本書の中にちりばめられたエピソードにある,米英研究界への批判・問題点・示唆は非常に面白かった.

この本に触発されて最近の悲喜こもごも至り,改革がらみの諸事に関して,批判・提言・謝意等,書きたいことがいろいろ浮かんできた.でも,瓜畑にもスモモの木の下にもいる立場としては,履や冠を何かするようなことは控えておいたほうが良いかなぁ,とも思う.君子じゃないから,格言に従うほどのことはないちゃぁないんだけど,外野で言いたいこと言えた方がよっぽど気が楽だったかもしれない...

せいぜい書けるのはこのくらい,助手にはどうも瓜や李の所有者としての発言権も公式発言の場もなさそうだし,今後も書く機会はなさそう..,結構フラストレーションがたまる.


摂生

機密業務完了.

明日のドック入りに備えて,摂生.20時以降の飲食は控えなければならず,早めに夕食をとったら 20時過ぎからお腹がすいてきた.


名詞と形容詞

一日遅れで誕生日を祝ってもらう.寒冷地形談話会の夏の学校帰りの人やD論を提出して一息ついている人も参加.日中は入試極秘業務.

知り合いの小学校の先生から質問が来たので,それに対応.

質問ですが、
貝の化石は、砂岩と泥岩とどちらによく見られますか?
同様に、魚の骨の化石はどうですか?

小6理科のプリントに,泥岩質の層(さし絵)に化石が含まれている、と記述しましたが、「化石は砂岩質の方ではないかな」と,他の先生から指摘がありましたので。

あまり専門ではないけれど,私が回答した内容は以下.

貝は,種類によって,砂地を好むものもあれば泥を好むものもあります.砂岩と泥岩のどちらから化石が出やすいかは,貝の種類によります.また,生息していた所から,死後に海流や地滑りなどで全く違う環境に運ばれてそこで化石となった場合もあります.極端な場合,火山の噴火で出た火山灰や溶岩の中から化石が見つかることもありますし,シベリアなどでは,凍土や氷の中からも化石が見つかることもあります.でも,生物が火山灰や凍土の中で生活していたわけではありませんよね.

魚の場合は,貝に比べて広範囲を移動するので,よけいに,生息していた場所と同じ底質を示す岩石の中に化石として残っているとは限らないことになります.また,死後に別の環境に運ばれてしまう可能性があることは,貝の場合と同じです.

ちなみに,砂地にしか生息できないとか泥の中を非常に好む,などといったように,環境に敏感に対応して生きていた生物の化石をみれば,化石となった生物の生息環境を知ることができます.このような化石のことを「示相化石」と言います.

生物化石の使い方にはもう一つあって,それは,生物の進化の度合いを基準にして,その地層の年代を知る使い方です.年代を決めるのに使われる化石のことを「示準化石」といいます.

ということで,文章の意図が「生息環境の推測」にあるのであれば,砂岩か泥岩かを明記することは重要なことですが,そうでなけでば,砂岩であろうが泥岩であろうが,こだわる必要はないと思います.それから,問題の「泥岩質の層に化石が含まれている」という書き方は,「泥岩の中に化石がある」と言っているのではなく,「砂岩や泥岩などいろいろな堆積岩から構成されているけれど,どちらかといえば泥岩が卓越している,そういう層の中に化石がある」という意味なので,これでかまわないと思います.

参考までに,「泥質岩」と「泥岩質」とは全く違う意味になります.前者は岩そのものを指す名詞であり,後者は「泥岩質な〜」というように層レベルの状態を説明する形容詞として使う用語です.文法的には「泥岩質な砂岩層」というのもあり得ることになります.

いや〜記載用語って難しい.一見正しそうに見えても,学術的には間違っている可能性もある.先生に嘘を教えてはまずいので,上記回答に間違いがあれば,指摘いただくのは大歓迎.


誕生日

昨日知床取材より帰札.いろいろ面白かったけど,肝心の原稿のネタはなかなかつかめず.

今日一つ年をとった.常に年の数以上の論文数を生産していきたいものだ,とは思うものの,まだ年齢のほうが先行中.それがかなうのはいつの日になることやら.

というわけで,本日,論文を一つ郵送.宛先が破綻した事務センターなので,なんだか気持ち悪い.無事に受け付けてもらえるかちょっと心配.


政治と科学

鼻水がとまらない.どうやら秋の花粉症にやられたみたい.

4000人以上の科学者ら、ブッシュ政権の科学政策を批判」という記事に注目.

米国の大統領選のほうはどうでもいいとして,記事中の下記の記述には含蓄がある.

政治と科学との間には大きな違いがあるため、政治が科学を利用しようとすると常に微妙な問題がともなう。科学者は証拠を集め、実験を行なうことで、客観的な事実を得ようとする——そうあってほしいという望む事実ではなく、真の姿を描写する。

 これに対し、政府は客観的な真実とはかけ離れた存在だ。政治の役割は、まだ判断がつかない分野、相容れない価値観、限られた資源の配分を扱うところにある。決定は、議論と交渉によって行なわれる。政治が求めるのは究極の真実ではなく、大多数がなんとか納得できるような折衷案だ。

記事には,

これだけ相反するパラダイムが行動を共にしようとすれば、衝突は避けられない

とあるけれど,「まだ判断がつかない分野」で「大多数がなんとか納得できるような折衷案」を決定するからこそ,政治のプロセスには,曖昧な部分や不確定な部分を最小限にする努力が求められるのだと思う.そのためには,やはり客観性と確実性のある科学的な情報を誠実に取り入れていく必要があるのだと思う.

環境科学という分野をやっていると,政治と科学との問題に踏み込まざるを得なくなる場面が多い.そういう場面で科学者が妥協点を提案しているようじゃ,本当はいけないんだろうな.やっぱり,あくまで科学的根拠と証拠に基づいた客観性のある成果を出すのが科学側の本筋だろう.

その中で,他の科学分野との違いを環境科学の中に見いだすとすれば,科学音痴な政治家や市民に,科学の成果を率直に分かりやすく誠実に伝える使命を負っていることなのではないか,と思ったりする.


しれとこ賞

第一回しれとこ賞を白木さんが受賞.

当研究科の出身者というだけではなく,いろいろとつながりもあるだけに,うれしいニュース.

今週末はその知床へ取材の出張.


復帰

お盆休みから復帰.

休み中は,いつも十勝の調査帰りに入浴でお世話なっている浦河の施設に宿泊.

黄金色の夕日.季節はもう秋かも.


自分で作る

クラ館の食堂にある「自分で作るアイスクリーム」.昭和基地でソフトクリーム係だった経験を発揮して,うまくコーンにのせる.

結構おいしい.


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