法政大での仕事
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初めての白馬山荘
東京に出てきてまだひと月ですが,今後の展開を考える上でなによりも先に押さえておきたかった拠点の偵察に行ってきました.
初夏の新緑に残雪が輝く白馬連山が最高に美しいロケーションにまず感動.しかも,この時期にもかかわらずほぼ施設を独占できてしまうという贅沢さ.大切にこの施設を維持されてきた関係者の思い入れやご苦労をしのびつつも.利用率が振るわない昨今の事情に残念さも感じました.
麓でうろうろしただけなので山屋としてはかえってフラストレーションが溜まってしまいましたが,野外実習にはいろいろと使える素材がそろっていますので,あらためてこの周辺の自然について勉強しなおそうと思っています.まっすぐ西へ峰を二つ越えれば実家にもたどり着いてしまうので,東西両側から攻める手も使えそうです.
ネパールの地震災害をどう伝えるか
連休初日の祝日であってもコマ数確保のため講義実施日なんですねぇ.
ネパールで進行している破局的な災害の情報が入ってくるにつけ,地球科学に携わり彼の国と関わりをもった者として,少しでも手助けしたいという気持ちが募ります.しかし,なかなか実行に移せないもどかしさを強く感じています.このフラストレーションを,担当する講義で学生達にぶつけてきました.
今回の地震のメカニズムのこと,カトマンズの世界遺産の被害のこと,エベレストBCの雪崩のこと,OSMのクライシスマップの動き,伏見さんの現地レポート,ランタン谷のこと,永井君のDigital Globe衛星写真解析のこと,メディアリテラシーのこと...しっかり準備はできませんでしたが,地球科学を専門としない社会学や福祉学を学び始めたフレッシュマン達の心に,場末の地球科学者の嘆きが少しでも届けばと思って...
「もし君たちの中に私と同じもどかしさを感じた人がいたら,まず自分の未熟さを自覚して大学で学ぶモチベーションに変えてください」担当している3つの時間を使って,延べ500人の学生にこのメッセージを伝えることができたと思います.そんなふうに押し売りされた学生はたまったもんじゃないとは思いますが,中には目の輝きがみるみる変化していった学生がいたことも確かで,それは嬉しい反応でした.
ゼミ始動
法政大学で仕事を始めて半月が過ぎました.いきなり任された新入生クラスのガイダンスにはじまり,田中優子総長とも話ができた新任研修,初の教授会,400名の受講生を迎えての大講義室での講義,中規模クラス講義の抽選,その合間に科研費の報告と新年度予算の申請,様々な事務手続きなどなど,めまぐるしく過ぎた2週間でした.
そしてこの15日には,澤柿ゼミが始動しました.通称「探検と冒険ゼミ」です.実はゼミ生の募集自体は3月末から始まっていました.その第1次募集説明会で,私の説明会場に来てくれたのはわずかに1名.その子も,ひとりぼっちがさみしかったのか早々に別の会場に逃げて行ってしまう始末.ガランとした講義室でもうしばらく待っていると,さらにもう一人.でもそれは,切れた蛍光灯を交換にきてくれた用務員さんでした.その方としばらくだべって私も退散するという,まるでコメディのような思いやられる悲惨な先の思いやられる幕開けでした.
