学会貧乏
立秋を過ぎてやや暑さがやわらぐ.午後,修論・D論の発表会.冷房の効いた部屋で助かる.
学会事務センターの民事再生法申請棄却のニュース.この混乱への対応やら日常の学会事務に粛々と携わっておられる方々に敬意を表した上で一言.
地方支部とはいえ,苦しい財政状況の中で自腹きりまくり&無料奉仕を実践している身としては,文科省の天下り外郭団体の放漫経営の結果としての破綻には同情の余地はなし.むしろ,学者側も含めて,運営に関係していた人々の責任の所在を厳しく追及したい気分.
ほぼ「学者税」にも等しい学会費のために貧乏だけがつのっていくこのごろ.その納税分相応のことを,資金面で学会からなにかしてもらった記憶もあまりない.その一部が事務センターという外注の部分で無駄に使われていたということが,今回のことで明らかになった.
事務センターを利用している学会には複数入っているけど,複数利用者の場合,事務手続きを共通化することで手間も省けるんだから,その分経費も抑えることができるはずなのにそうはなっていない.今回の事件では,個人的には事務センターを利用していた学会に入っていた数だけ余計に被害を被ったことになる.
せめて公正・効率的な学会費の運用をしてほしいと望むだけだけど,今回は,そこがやられてしまった.別に学会という組織のありかた自体が破綻したわけではないし,むしろ業務委託していた学会側は被害者なんだけれど,学会という組織がそもそも持っている互助会的要素につけ込み,つけ込まれている構図だけはあったように思う.今回の事件は,アウトソーシングの意義ってなんなのかを考え直す良い機会なのかもしれない.
学会費って,税控除の対象にはならんのかなあ...もしかしたら必要経費で落とせるかもしれないので,今度調べてみようと思う...こんな感じで,国税への感心と同じくらい学会費の運用状況にも目を配るべきだったか,と今更ながらに思う.
実は一番おそれているのは,事務センター分の仕事がこちらに回ってくるかもしれないこと.支部運営と貧乏講座の運営で身につけたノウハウでもって安上がりに効率的にこなす術はあるけれど,それをこなしたところで評価にはつながりそうにないところが悲しい.学会が自分に何をしてくれるか,ということよりも,自分が学会になにをできるかを考えるべし,という意見にも一理あるが,そもそも院生に「学会に入れ,入ればいいことあるよ」なんてとても言えないんだよねぇ.こんなんじゃもう終わっているのかも.