あづい

朝から暑い.

土曜日だというのに猛暑の中で朝からゼミ.おつかれさま.

ずっと懸案だったこと.会計に要求したけど「だめ」と言われていたこと.ふと気づいて,実はちょっとしたことで可能であることを発見.月曜日に早速ためしてみよう.


全員入学

今夜も豊平川でドン.花火ファンの私は,この音を聞くと落ち着かなくなる.仕事も手につかず.

読売新聞によると.あと数年で大学志望者と定員の数が一致するらしい.

実は,大学院はとっくの昔にこの臨界値を超えている.その現場にいる者の実感としては,定員を満たさなきゃいけないプレッシャーと修了させなきゃいけないプレッシャーとが同時に重くのしかかっているんだなぁ...その結果はというと...

余剰博士問題との抱き合わせで考えると,このままの路線でいけば,大学全入・全員博士,なんてことになったりはしないだろうか...そうなれば「余剰」なんて言われ方も消えるだろう.考えてみれば「余剰学士」「余剰修士」という言い方は聞かない.でも,実態としては「余剰高学歴社会」は随分前から到来していたように思う.

「余剰」という形容詞は,特別な資格や技能をもった人が本来期待されている能力を発揮できる場がない,という状態を表現したものだけど,みんながその特殊性を持つようになれば,それはもう特殊でもなんでも無くなってしまうと言うことでもある.そのかわり,皆が高等技能を取得するということは,国民レベルでのポテンシャルをアップさせる,ということにつながる.それでも,平均以上の能力への需要はなくならないだろうから,それこそ屋上屋の上を積み重ねていく事態になる.

記事では,ブランド力や求人力のない大学が淘汰される時代になったとあるが,大学院も同じことで,希望者がいないこと,なかなか修了者を出さないこと,を理由に講座が取りつぶされることだってあり得る.そのうち「北大の某講座・定員割れで取りつぶし」なんて恥ずかしい記事がでないとも限らない.

でも,おそらく運営者はそういう評価を世間にさらしたくはないだろうし,賢く学問の本質を見抜いている運営者であれば,問題の本質がそもそも数にあるわけではないことを知っているはずだ.数というのはとりあえず見えやすい指標だから,ついつい数合わせに汲々としがちになるが,それでは中身が取り残されてしまうのは必定.その結果,結局はブランドも求心力も,はては学問の意義・理念まで失うことになる.余剰博士問題がそのことを如実に示している.私としては,北大の運営者にはその点を見抜く力があるはずだ,と期待したい.全体のレベルがアップするのであれば,最高水準のところを大学院に固定して,つねにその部分を受け持つようにしていかなければいけないのだ.安易に一度でもレベルを落とすと,後で回復させようと思ったときには相当の時間と労力をさかねばならないだろう.

この際だから,入学希望者はみんな受けいれてしまって,代わりに出る方を厳しくしたらよいのじゃなかろうかと思う.もちろん,安易に指導を放棄させないように,習得・修了要件を細かく規定する必要はある.これをやれば,共通試験の抱える様々な問題や受験戦争なんてのも無くなる(一部には,医者や弁護士などの儲かる職業を目指して狭き門に群がる連中も残るだろうけど.そういう連中には好きなように受験ごっこをさせておけばよい.余談になるが,医者と法曹界に関しては,米国のように,まず一般の学部を卒業していることを医学部・ロースクールの入学条件にする必要があると思う).出にくくなれば,大学生も必死になって勉強するだろうから,大学レジャーランドなんて評価もなくなる.教員はずっとそれを期待してきたし,学生のやる気に十分応えるだけの覚悟はすでにできている.

余剰博士問題も結局は「数さえ出せば」という甘い見通しに基づいた結果だった.この失敗政策の尻ぬぐいをさせられるのは御免こうむりたい(今回の統計値にしても年金・出生率にしても,政府の推計は悪い方にはずれるのが常となったことだし).修了者数には目をつむって質を重視する,という生き残り戦略のコンセンサスが大学運営者と教員との間で得られればうまくいくような気がする.もちろん,学生・院生・その家族にも,大学とはそういうところだ,という意識が浸透するにこしたことはない.極端な話「あそこの研究室は出るのは厳しいけど指導だけはしっかりしている」とか「さすが,あの研究室で鍛えられてきた人だね」と評価してもらえる世の中にしなきゃ.そういう価値観の転換は,大学が自ら推し進めるべき課題だと思う.

在外で聞いたところによると,カナダの大学では学部一年時にドロップアウトする者が相当いるという話だった.ここではそもそも入るのはそんなに難しくない.経済的理由もあるだろうけど奨学制度は日本以上に充実しているので,結局はついていけなくなる者が多いということだ.世の中もそんなもんだと認めているように感じた.それに,大学生には社会人経験者も多く,生涯教育というか,自分の力を磨き直して再出発するための場,という側面への認識も定着している.

まあそれにしても,希望する全ての人が高等教育を受けられる,という条件が少なくとも数の上で整うのは悪いことじゃない.といっても,需給の面で志願者が減っていることが全入の要因となっていることを考えると,授業料は毎年のように値上がりしているわけで,進学を希望していても学費の負担と景気の問題から進学をあきらめざるを得ない人がいることも確かである.従って,定員を満たして存続を図ろうとするためには,準備段階も含めた受験にかかる費用と入学後の負担を軽減する措置をとるのが筋だろう.入試廃止と奨学金の充実は急務かもしれない.

逆説的にいえば,今の大学院ほど入りやすいものはない.教員にそれなりに指導力・研究力があって,設備や資金面で研究環境が整っているところをねらえば,楽に入れて即世界レベルの研究にふれることができるのである.やる気と向上心のある学生にとっては,まさに天国のような時代.そういう意味では,実はうちの研究科は穴場かもしれないよ...出やすいかどうかは別として.


救援

2年間の滞在を終えて,JSPS外国人研究員が離日.帰国じゃないところがミソ.

本州では梅雨があけたようで,札幌は相変わらずさわやかな晴天.大通公園ではビアガーテンが開店したようだし.

北陸地方の洪水被害にはお見舞い申し上げる.関学のワンゲル部員が,試験日程の合間をぬって恩返しボランティア救援活動に出向いているのには関心する.また,パソコン関係のメーカーが相次いで被災地のユーザーに特別修理プログラムを提供していることにも感心.なにもできない自分が恥ずかしい.

ナナオとかI-O-DATAとか,北陸方面に拠点を置くメーカーが多いことに改めて気づいた.


快復・開腹・回復

そろそろ帰ろうかと思っていたところにトラブル.

すぐに直るだろうと思って修理を始めたものの,予想以上に複雑な機構になっていて,問題の箇所にたどり着くまでに思いっきり時間を取られる.とりあえず最初の3時間で中身のデータを救い出したまでは良かったのだが,いろいろいじくったので,他の機能が変になってしまう.

院生が気を利かせて買ってきてくれた土用の丑の日スペシャル弁当を夜食とした後,深夜になってようやく全機能が回復.

そもそもの原因はというと,細かい紙の屑であった.最近のプリンタは高画質仕様で,研究科で使っている再生紙はこういう機械には全く良くない.再生紙対応高画質プリンタなんで出ないもんかなあ...その点ではリースしているコピー機は優秀.

いつものことだが,開腹修理をすると,必ず何本かネジが余っちゃうんだよねぇ.なんでだろう?


原稿書き

昨日に引き続き,もう一本の締めきり前の原稿を仕上げて送付.まだ一本残っているけど,あきらめるかなぁ.

エルズミアやらアルプスやら,フィールドに出かけられるひとが羨ましい...

という訳で,多忙につきお盆の帰省は無理.電話口でおやじが寂しそうだった.


屋上屋の上

締めきり前の原稿を仕上げて,ほっと一息.

6/16に書いた記事に関係した追加情報二題.

まずは,地質年代区分問題について.第四紀学会のニュースレター(PDF)にようやく問題の提起が載る.左は2年前に滞在記の4/24に載せた図で,右は今回の問題提起記事に載った図.

ニュースレターには,

なお、この提案はINQUA のCommission on Stratigraphy and Chronology での討論をとばしてICS が出したものであり、INQUA として十分議論したものでないことを付記しておきます。日本第四紀学会としてはこの改正の提案を重大な問題として受け止め、幹事会で対応を検討中です。

とあるが,問題はすでに2年前から分かっていたことだろうに...と,ちょっと歯がゆく思う.

二つ目は,「余剰博士」対策

 博士号を取得したのに定職に就けない「余剰博士」が増え続けているため、文部科学省は来年度から、博士号取得者の進路を詳しく調べて問題点を分析、博士の活躍の場を広げる方策を検討することを決めた。

文科省の統計によると、1990年代に同省が大学院を拡充して定員を増やしたため、ここ数年で博士が急増。

本来、高度な専門知識を生かして社会のために活躍すべき博士が職にすら就けないという“博士余り”現象が、年々深刻になっている。

政府は博士救済策として「ポストドクター等1万人支援計画」を進めているが、数年間の期間終了後は、やはり就職難に直面するため、「問題の先送りでしかない」などの批判も出ている。

これはすでに大学院を拡充した時点で見えていたこと.私は大学院拡充直前滑り込み組だけど,後輩たちを見ていてもつらい.来年度から検討を始めるんじゃ遅すぎるんじゃないかと思うんだけど...でも,調査結果はちゃんと公表してもらいたい.

Yahooにのっていた関連記事へのリンクで調べていたら,いろんな統計資料がでてきたんだけど,ブックマークするのを忘れて見失ってしまった.唯一再訪できたのがこのページ.ポスドクって, フェローシップ型とかプロジェクト雇用型とか ,いろいろあるんだねえ.

ポスドク支援計画の中に「プロジェクト雇用型」がしっかり組み込まれていることや,それが占める割合が高いことを見ると,ポスドクを養えないような,アンチor蚊帳の外プロジェクト研究者に研究費が回って来なくなるのは火を見るまでもなく明らかだ.

こりゃけっこうやばいぞ...

後先を見ない失策でこうなった以上,責任の取り方としては,官公庁が率先して博士を採用するしかないだろう.景気の回復があれば別だけど,民間任せは良くない.まずはキャリア組国家公務員の採用には全て学位取得を条件にするとか...(それとも,お得意の権限を発動して,技術士・医療界・法曹界・公認なんとか,という国家資格を必要とする職業に,ことごとく学位取得の条件をつけるとか.そうすれば,あっという間に余剰がはけると思うぞ.それに博士に国策をまかせればこんな失策も無くなるだろうよ).

 


杏か桜か

宿舎の裏の木に実がなった.よく見ると杏.春にはきれいなピンクの花を咲かせるので,桜だとばかり思っていたのに,数年住んでいて,初めて気づいた.なんとも植物おんちなこと...そういえば,この木が実を結んでいるのを見るのもはじめてか?

落ちている実を拾って味見してみたいところだけど,数年前にでてきたバラ科アレルギーのため,これも無理だろうと思い,あきらめる.

南向きの研究室は,昼間は暑い.風を入れていたら寒いくらいに冷えた.締めきり間近かの原稿にうなっていたら,風の気持ちよさに,ついついうたた寝.

まもなくこのblogを始めて一年になる.かみさんはエドモントン滞在記のほうが面白かった,という.自分でもこの一年の記事を読み直してみて,あのときのようなノリはなかなかないなあ,と思う.

昨年は,パタゴニア調査での中断をはさんで,いきなり修羅場に突入した.さて,今年はどうなることやら.

明日から彦根で雪氷学会.


旧交

今日も暑い一日.

高校からの旧友が札幌に転勤.引っ越ししたばかりのところにおよばれ.

学生のころから今までのことなど,お互いの人生の遍歴について語り合う.どちらにも,年なみの希望と開き直りみたいなものがあることを知る.まあ私も人並みか,と安心したというか慰められたというか...

こうして旧交を温めるのも,自分を見直すよい機会になるんだなあと思った.


花火

二風谷の調査から帰札.

暑い.昼間はあまり仕事にならず.夕刻,ようやく調子が出始めたと思ったら,外でどかんという音.今週末から始まった,恒例の豊平川花火大会.

仕事の手を休めて,適当なビルの屋上から花火見物するのも恒例となってしまった.そのたびに,札幌の夏の開幕と,一人で見ていることのわびしさと,仕事が相変わらずすすまねえなあ...なんてことなどを相も変わらず繰り返し思うのである.

次は誰かと川沿いまで見に出かけようっかなぁ...


暗中模索

体調回復.

資料の読み込みの続き.百家争鳴状態の中,中心となっている課題や議論の焦点を適格に把握するのは難しい.今のところ自分の判断力だけをたよりに模索しているところ.

にわか仕込みとは所詮そんなもんだが,とりあえずトンチンカンな路線に向かってはいなさそうだ,ということは確認できた.

学外の食堂で新聞を読みながら夕食.記事にあった開票データを,仕事の続きって感じで分析してしまった.都心部には青っぽい若さを感じ,市内のやや郊外域が成熟層って感じがする.そして,札幌市にあとからくっついてきた新参区が,いわゆる旧来の「郡部保守」っていう様相を呈しているのが興味深い.

一方,全道的にみると,札幌周辺域と各支庁中核都市は全国の選挙結果と整合的で,意外にその傾向は地方の中堅域にも波及している.いわゆる「地方の事情」ってやつがはっきり見えるのは,ほんの一部だけ.こうしてみると,札幌市の新参区が都市の一部であるにもかかわらず地方以上に郡部的だという性格が浮かんでくる.

結局,札幌市全体でくくると平均的になってしまうんだけど,札幌市って,意外に都市層一枚岩ではないんだなあって思った.

【まとめ】青さを芯にして成熟層と郡部性とが同心円状に分布しているのが札幌.その外側に常識的層が点在して北海道の骨格をなしている.

おなかがふくれると眠くなり,思考力低下.

低下した思考力で浮かんだ(だれでも思いつきそうな)妙案.どうせ合併は免れないとして,一球団減るんだから,買収なんて言わないで,自分たちで空いた席を埋める球団を一つ作っちゃえばいいのに...ライブ○○.


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