日々の雑感
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The world’s oldest ice core
More than two years after the discovery of the world’s oldest ice core, scientists published what they’ve found about Earth’s ancient atmosphere—with one particularly surprising finding.
第159回南極地域観測統合推進本部総会
本日開催された第159回南極地域観測統合推進本部総会で,第63次南極地域観測隊の行動計画と隊員が最終決定されました.あわせて,来年出発の第64次南極地域観測隊長・副隊長も決定されました.第63次隊は現時点で夏隊43名と越冬隊35名の78名,とアナウンスされていますが,これはコロナ感染対策のための越冬交代要員4名を含んだ数で,実際の越冬隊員は31名です.これに同行記者1名が加わって総勢32名の越冬となる予定です.
次の64次隊は第X期六カ年計画の初年度を担う隊です.現極地研副所長と設営チーフマネージャーが隊長・越冬隊長ということで,新しい中期計画のスタートを担うにふさわしい強力な布陣となっています.
今回越冬隊長に決まった樋口チーフマネージャーはAACHの先輩でもあり,出かける前だというのに,越冬明けに昭和基地でAACH同士で引き継ぎするのが楽しみになってきました.かくいう私は,明日から出発前の検疫隔離にはいり,11月10日に出航の予定です.
次の64次隊は第X期六カ年計画の初年度を担う隊です.現極地研副所長と設営チーフマネージャーが隊長・越冬隊長ということで,新しい中期計画のスタートを担うにふさわしい強力な布陣となっています.
今回越冬隊長に決まった樋口チーフマネージャーはAACHの先輩でもあり,出かける前だというのに,越冬明けに昭和基地でAACH同士で引き継ぎするのが楽しみになってきました.かくいう私は,明日から出発前の検疫隔離にはいり,11月10日に出航の予定です.
南極内陸観測用雪上車が、2021年度グッドデザイン金賞
南極内陸観測用雪上車が、2021年度グッドデザイン金賞およびグッドデザイン・ベスト100を受賞したそうです.
南極観測へ、30年ぶり新型雪上車
【動画あり】南極観測へ、30年ぶり新型雪上車
(会員限定記事で全部読めない😰)
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キンモクセイ
9月中旬に一度香っていた金木犀が、、今頃になってまた香り始めました。一秋に二度の開花は良くあるのでしょうか?最初の時は富士山でも季節外れの降雪があったりして初雪認定が訂正されたりもしていましたし、スーパーの野菜も高騰してます。二度香りを楽しめるのはよいのですが、なんだかおかしな秋です。
理科年表、南極へ
「毎年11月刊行の理科年表ですが、毎年南極へ行っていることをご存知でしょうか。そう、同じ時期に日本を発つしらせに乗って。」というのが3年前の編集室のツイート.《さて今年は観測隊の出発に間に合うのだろうか?》
南極選挙人証
すっかりメディアジャック中の一政党の総裁選より,きたる国政選挙のほうがよっぽど大事です.南極観測隊派遣中には,任期満了の衆院と半数改選の参院の選挙が確実にやってきます.南極からも選挙権を行使するにはこの書類が必要,ということで市の選管に行って交付してもらってきました.越冬隊長は昭和基地からの投票にも責任をもつ立場となりますので,交付申請のついでに,選管の方に制度のことなどをいろいろおたずねしてきました.市町村の選管レベルではレアケースだということで,上部にもいろいろ問い合わせていただいたようで,お手数をおかけしましたが,勉強になりました.皆さん選挙には必ず行きましょうね.
JARE Wiki 再始動
極地研の観測隊員室勤務となってから,この半月ぐらいの間,南極観測隊の現場オペーレーションや基地運営マネージメントを支援するための情報共有システムの開発にいそしんできました.お盆前になってようやく一段落ついたところです.今回のJARE63のためにスクラッチで新規構築したというよりは,昔取った杵柄で,JARE47越冬時に試験的に開発運用したWikiシステムを引っ張り出してきてリニューアルしました.(澤柿・神山『WiKiを用いた昭和基地内情報共有システムの試験運用–第47次南極地域観測隊越冬での事例』, 南極資料 51(3), 258-272, 2007-11)https://ci.nii.ac.jp/naid/110006447014
JARE47当時は,観測用に持ち込んだ予備機のMacMiniをLinux仕様にしてサーバーにしていましたが,あれから15年たった現在では,全部込みでも1万円のラズパイがちゃんとサーバーの仕事をこなしてくれています.ラズパイなら,いざとなればポケットに入れて持ち運んだりできますし,やろうと思えばモバイルバッテリーで稼働させることもできます.これで,検疫隔離から赤道越えの乗船期間をへて昭和基地の夏期宿舎と渡り歩く3ヶ月間も,ずっとこのシステムを手帖代わりに使い続けることができます.さすがに一家に一台というのは大げさですが,隊毎に本体ごと入れ替えて運用していくことも可能ですので,あわよくばこのシステムを南極観測の現場で恒久的に使ってもらえたらなぁ,と思っています.
長期的な視野にもたった上で,以下のような点を押さえています.
・細い衛星回線のWAN側への依存を極力減らしてオンプレミスで運用できること
・必要に応じて気象や衛星画像などの外部情報を自動取得できること
・オペレーションの現況や施設・エネルギー消費などの「見える化」のためのサイネージ機能を有すること
・届け出・承認・実施報告などの現場の流れをインタラクティブに入出力できること
・月例・最終報告書のための基礎参照資料となること
観測調書や施設の仕様書・個票といったストック系の情報はあらかた入力済みですが,オペレーションの動きに応じたフロー系の情報をうまくさばくことができるかどうかはやってみないとわかりません.まもなく,しらせが国内訓練航海にでる予定なので,そのロギングをしてみることから始めてみようかと思います.それにしても,隊長が把握すべき情報量の多さには今更ながら驚かされています.
システム構築中に,データの軽量化をめざして「アイコンフォント」も作り込み始めたら,面白くなってとまらなくなってしまいました.5003のなんかは我ながら傑作だと思っています.ほかにもSM100とかPBとかの雪上車や,管理棟などの建て屋なども作ろうか,という勢いです.
JARE47当時は,観測用に持ち込んだ予備機のMacMiniをLinux仕様にしてサーバーにしていましたが,あれから15年たった現在では,全部込みでも1万円のラズパイがちゃんとサーバーの仕事をこなしてくれています.ラズパイなら,いざとなればポケットに入れて持ち運んだりできますし,やろうと思えばモバイルバッテリーで稼働させることもできます.これで,検疫隔離から赤道越えの乗船期間をへて昭和基地の夏期宿舎と渡り歩く3ヶ月間も,ずっとこのシステムを手帖代わりに使い続けることができます.さすがに一家に一台というのは大げさですが,隊毎に本体ごと入れ替えて運用していくことも可能ですので,あわよくばこのシステムを南極観測の現場で恒久的に使ってもらえたらなぁ,と思っています.
長期的な視野にもたった上で,以下のような点を押さえています.
・細い衛星回線のWAN側への依存を極力減らしてオンプレミスで運用できること
・必要に応じて気象や衛星画像などの外部情報を自動取得できること
・オペレーションの現況や施設・エネルギー消費などの「見える化」のためのサイネージ機能を有すること
・届け出・承認・実施報告などの現場の流れをインタラクティブに入出力できること
・月例・最終報告書のための基礎参照資料となること
観測調書や施設の仕様書・個票といったストック系の情報はあらかた入力済みですが,オペレーションの動きに応じたフロー系の情報をうまくさばくことができるかどうかはやってみないとわかりません.まもなく,しらせが国内訓練航海にでる予定なので,そのロギングをしてみることから始めてみようかと思います.それにしても,隊長が把握すべき情報量の多さには今更ながら驚かされています.
システム構築中に,データの軽量化をめざして「アイコンフォント」も作り込み始めたら,面白くなってとまらなくなってしまいました.5003のなんかは我ながら傑作だと思っています.ほかにもSM100とかPBとかの雪上車や,管理棟などの建て屋なども作ろうか,という勢いです.
南極観測隊越冬隊長として夢や憧れが現実と繋がっていることを伝えたい
今夏は,ワクチン接種もまだで,北海道ゼミ合宿もせず,好きな沢登りにも行かず,ひたすら感染防止につとめて,極地研究所と自宅を淡々と往復する日々を送っています.
南極研究界では随一の重鎮だった吉田栄夫先生の訃報が飛び込んできました.同じ専門の地理分野の教授として,最初にJARE34で南極に行った30年前からずっとお世話になりっぱなしでした.南極観測草創期から一時代を築かれ,最近まで生き字引としても活躍されてきた大先生なのに,家族葬ですまされたとは,コロナ禍がなんともうらめしいことです.
そういえばJARE34当時は,第一次観測隊長の永田武教授が亡くなった年に遺骨を携えて晴海埠頭を出航したのでした.永田教授の愛弟子であった佐藤夏雄越冬隊長から袈裟を持ってくるよう指示されて,越冬中に永田ケルンをオングル島に建立して法要をさせていただきました.
今回は,吉田先生のご供養となる何かをしてこようと思います(合掌).
おはずかしながら,先日,本学総長と対談させていただいた記事がWebサイトに掲載されました.話したこと全部が記事になっているわけではありませんが,ゼミごとお世話になっている「地平線会議」に触れたことも記事に採用してもらいました.
【教育者として、南極観測隊越冬隊長として夢や憧れが現実と繋がっていることを伝えたい : ボイス : HOSEI ONLINE : 読売新聞オンライン】
南極研究界では随一の重鎮だった吉田栄夫先生の訃報が飛び込んできました.同じ専門の地理分野の教授として,最初にJARE34で南極に行った30年前からずっとお世話になりっぱなしでした.南極観測草創期から一時代を築かれ,最近まで生き字引としても活躍されてきた大先生なのに,家族葬ですまされたとは,コロナ禍がなんともうらめしいことです.
そういえばJARE34当時は,第一次観測隊長の永田武教授が亡くなった年に遺骨を携えて晴海埠頭を出航したのでした.永田教授の愛弟子であった佐藤夏雄越冬隊長から袈裟を持ってくるよう指示されて,越冬中に永田ケルンをオングル島に建立して法要をさせていただきました.
今回は,吉田先生のご供養となる何かをしてこようと思います(合掌).
おはずかしながら,先日,本学総長と対談させていただいた記事がWebサイトに掲載されました.話したこと全部が記事になっているわけではありませんが,ゼミごとお世話になっている「地平線会議」に触れたことも記事に採用してもらいました.
【教育者として、南極観測隊越冬隊長として夢や憧れが現実と繋がっていることを伝えたい : ボイス : HOSEI ONLINE : 読売新聞オンライン】